床に開いた無数の「穴」で空間が呼吸する、美術作家とアートスペースの刺激的な出会い

創造性豊かなアーティストとユニークな空間の出会いを提示する『オープン・スクエア・プロジェクト』による企画展の第1弾 北川貴好『フロアランドスケープ ―開き、つないで、閉じていく』が、東京・浅草のアサヒ・アートスクエアで2月5日まで開催されている。

同プロジェクトは、フィリップ・スタルクのデザインによるアサヒ・アートスクエアの個性的な空間を、公募で選ばれた様々なジャンルのアーティストに全面開放するもの。空間をアーティストがいかに読み解き、変容させるかという点が同プロジェクトの見どころだ。

今回展示を行うのは、武蔵野美術大学在学中から野外でインスタレーションを発表し、その後全国各地のアートプロジェクトで作品を制作してきた美術作家・北川貴好。同展では、会場に仮設した1枚の巨大な板をキャンバスに見立てて作品を展開している。また、床に無数の穴をあけることで、光や空気、音などに流れを生み出し、展示会場全体が呼吸しているかような空間を作り上げている。


アサヒ・アートスクエア オープン・スクエア・プロジェクト2011企画展
『フロアランドスケープ ―開き、つないで、閉じていく』

2012年1月14日(火)~2月5日(日)
会場:東京都 浅草 アサヒ・アートスクエア
時間:11:00~19:00
休館日:火曜、1月29日(日)
料金:500円

『ギャラリーツアー』
2012年1月22日(日)、1月28日(土)、2月4日(土)15:00~15:45
会場:東京都 浅草 アサヒ・アートスクエア
出演:北川貴好

トークセッション
『北川くんを開く』
2012年2月3日(金)19:00~20:30
会場:東京都 浅草 アサヒ・アートスクエア
出演:
土谷享(KOSUGE1-16)
曽我高明(現代美術製作所)
北川貴好

(画像上から:アサヒ・アートスクエア オープン・スクエア・プロジェクト2011企画展『フロアランドスケープ ―開き、つないで、閉じていく』イメージビジュアル、《Twilight Zone 眠り- 都市》2007年、《吉島庭園プロジェクト》2007年、《amplitude 振幅するかすかな灯り》2011年)

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