身近なモノや出来事から生まれる作品たち、都会に生きる作家6組のグループ展

6組の作家によるグループ展『メグロアドレス −都会に生きる作家』が、4月1日まで東京・目黒区美術館で開催されている。

同展では、身の回りのモノや出来事から受けた刺激をしなやかな感性で作品に昇華させる若手作家を紹介。多くの矛盾や不都合に満ちながらも、その中で暮らすしかない都心部の生活と共通点を持つ作品を通じて、現代における都市生活を見直す。

参加作家は、ミニマルミュージックとミシン刺繍によるインスタレーションを発表する青山悟+平石博一、ガイドヘルパーの経験からヒントを得て制作する写真家・今井智己、主に鉛筆を用いて風景を描く須藤由希子、美術館の空間に対して提言を行うスキーマ建築計画の長坂常、日常から受けた刺激をフラットな抽象絵画に転化する南川史門、伝統的な彫刻技法を用いて等身大の女性像を制作する保井智貴。

展覧会タイトルの『メグロアドレス』とは、全出品作家が目黒区に住んでいた経験を持つことに加え、「取組む」「扱う」「主張する」などの意味を持つ英語の「address」を冠することで、「社会に対して公立美術館は何が出来るのか」という問題についての目黒区美術館の姿勢を表しているという。

会期中にはライブやトークイベントなどの関連イベントも開催される。詳細は目黒区美術館のオフィシャルサイトからチェックして欲しい。

『メグロアドレス −都会に生きる作家』

2012年2月7日(火)~4月1日(日)
会場:東京都 目黒区美術館
出展作家:
青山悟+平石博一
今井智己
須藤由希子
長坂常
南川史門
保井智貴
料金:一般700円 大高生・65歳以上550円
※小学生、中学生は無料

『南川史門フィルム・スクリーニング』
2012年2月18日(土)14:00~16:00
参加費:500円(別途展覧会観覧料が必要、事前申込み不要)

『青山悟+土屋誠一トーク:明るい芸術、明るい未来』
2012年2月19日(日)14:00~16:00
参加費:500円(別途展覧会観覧料が必要、事前申込み不要)

『フォーラム1:若手作家のグループ展を考える』
2012年2月25日(土)14:00~16:00
パネリスト:
西川美穂子(東京都現代美術館学芸員)
八巻香澄(東京都庭園美術館学芸員)
司会:石崎尚(目黒区美術館学芸員)
参加費:無料(別途展覧会観覧料が必要、事前申込み不要)

『フォーラム2:若手作家の技法と素材を考える』
2012年2月26日(日)14:00~16:00
講師:斎藤敦(絵画修復)
聞き手:石崎尚(目黒区美術館学芸員)
参加費:無料(別途展覧会観覧料が必要、事前申込み不要)

『うるう日ナイトツアー』
2012年2月29日(水)18:15~19:15
参加費:無料(別途展覧会観覧料が必要、事前申込み不要)

『めぐろアートウィーク アドレッシングツアー1』
2012年3月3日(土)14:00~17:00
定員:20名(高校生以上)
参加費:50円(保険料、事前申込み制2月21日必着)

『めぐろアートウィーク アドレッシングツアー2』
2012年3月10日(土)14:00~17:00
定員:20名(高校生以上)
参加費:50円(保険料、事前申込み制2月21日必着)

(画像上から:青山悟《Glitter Pieces #1》 2008年 ポリエステルにメタリック糸と黒糸で刺繍、今井智己《untitled》 2004年 発色現像方式印画、須藤由希子《鉢植えと家 - 深沢》 2008年 アクリル、鉛筆/パネル貼りカンヴァス Courtesy of the artist and Take Ninagawa,Tokyo、長坂常《Flat Table "Peeled"》 2011年 シダー、カラーエボキシ)

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