伝説的クラブの光と影をピーター・フックが赤裸々に描く、ハシエンダ回顧録が刊行

イギリス・マンチェスターの伝説的クラブの内実をピーター・フック(ex.New Order、ex.Joy Division)が書き下ろした回想記『ハシエンダ マンチェスター・ムーヴメントの裏側』が、2月17日に刊行された。

1982年にオープンし、1980年代後半に旋風を巻き起こした「マッドチェスタームーブメント」の中心地となったクラブ「ハシエンダ」。同書では、ハシエンダが育んだ様々な先駆的な音楽をはじめ、どのようにして同クラブが一時代を築き上げていったか、またギャングやドラッグ、暴力、警察などとの関わり、さらにはクラブが被った莫大な損失などの真相が、クラブの共同オーナーだったフックの視点から赤裸々に綴られている。また、1982年から1997年まで同クラブで行われた全イベントリストや、会計報告書なども掲載。

なお、同クラブの30周年を記念する音楽フェスティバル『THE HACIENDA OISO FESTIVAL』が、4月28日と29日に神奈川の大磯ロングビーチで開催。ピーター・フックは同フェスでJoy Divisionのアルバム『UNKNOWN PLEASURES』と『CLOSER』を再現するライブを行う予定だ。チケットなどについては同フェスのオフィシャルサイトで確認してみよう。

『ハシエンダ マンチェスター・ムーヴメントの裏側』

2012年2月17日発売
著者:ピーター・フック
監訳:伊藤英嗣
日本語訳:中谷ななみ
価格:2,400円(税込)
発行:イースト・プレス

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