高速増殖炉が自らの半生を物語る、異色の原発問題入門書『さようなら、もんじゅ君』

Twitterで人気のゆるキャラ「もんじゅ君」による自叙伝『さようなら、もんじゅ君―高速増殖炉がかたる原発のホントのおはなし』が、3月8日に刊行される。

福島第一原発事故にショックを受けてTwitterを開始したというもんじゅ君は、福井・敦賀にある高速増殖炉「もんじゅ」の非公認ゆるキャラ。原発と放射能に関するニュースを鋭い批評眼でわかりやすく解説するツイートで人気を集め、多くの著名人からも支持を得ている。

巨額な国費を使いながらほとんど発電することなく20年近い歳月を重ね、いつの間にか日本の原子力関係者からも疎まれる存在となってしまった高速増殖炉もんじゅ。同書では、日本の原発の歴史や問題点、未来などを、もんじゅ君が自分自身の自叙伝として語り尽くす。目次には「はやくおしごとやめたいよ ―ナトリウム漏れ事故のこと」「世界の高速増殖炉のなかまたち ―そして、みんないなくなった」「2050年もんじゅの夢 ―もしも廃炉になれてたら」といった見出しが並んでおり、読み進むうちに自然と原発問題への理解が深められる内容になっているという。

なお、発行元の河出書房新社では同書の刊行を記念して、Twitterを利用した読書感想文コンクールを3月9日から実施。参加方法などの詳細は同社のオフィシャルサイトで確認しよう。

『さようなら、もんじゅ君―高速増殖炉がかたる原発のホントのおはなし』

2012年3月8日発売
著者:もんじゅ君
監修:小林圭二(元京都大学原子炉実験所講師)
価格:1,260円(税込)
発行:河出書房新社

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(画像上:もんじゅ君『さようなら、もんじゅ君―高速増殖炉がかたる原発のホントのおはなし』表紙、画像下:もんじゅ君の履歴書)

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