映画の中に流れるロックをテーマにしたコラム集『聴くシネマ×観るロック』が、3月9日に刊行される。
同書は、音楽雑誌『CROSSBEAT』で連載中の人気コラム『シネマ酒オン・ザ・ロック』を大幅に加筆して書籍化したもの。収録コラムは全55本、レビューは300本以上掲載されており、映画でその楽曲が使用された理由や背景などが細かな注釈も添えて考察されている。著者は、共著書『文化系のためのヒップホップ入門』も好評な長谷川町蔵。
コラムで取り上げられている作品は、『スクール・オブ・ロック』に使用されたLed Zeppelin“移民の歌”、『俺たちフィギュアスケーター』に使用されたAerosmith“Miss A Thing”、『(500)日のサマー』に流れるThe Smiths“There Is a Light That Never Goes Out”、『インセプション』に使用されたエディット・ピアフ“水に流して”など、バラエティ溢れる内容だ。
同書について宇多丸(RHYMESTER)は、「『あの場面で流れるあの曲って、そういう意味だったんだ!』……目からウロコ落ちまくり。映画というものをポップ・カルチャー全体の文脈で捉え直してみせる、これは実に真っ当かつフレッシュな快著!」とコメントを寄せている。
(画像:長谷川町蔵『聴くシネマ×観るロック』表紙)