東日本大震災後における変化に迫る書籍、人々との対話から迫る「あたらしいあり方」

東日本大震災後における人々を取り巻く状況の変化を、生き方を変えている人たちの動きを通じて日本の「あたらしいあり方」に迫る書籍『変わる人々 3.11後のソーシャル・アクション』が、3月10日に刊行された。

同書は、ライター・編集者の岡本俊浩が、テレビ雑誌『TV Bros.』に継続的に掲載されてきた取材記事を全面リライトし、インタビューを加えた形で構成されたもの。西への移住や、移住受け入れ活動、脱原発運動、復興支援活動、あらたなメディアを作る試みなど、様々なアクションを起こし始めている人々に出会い、著者自身が東京から福島、そして九州へと移動しながら動きを追っている。

インタビューには、ジャーナリストの津田大介、「エネシフジャパン」呼びかけ人のマエキタミヤコ、編集家の竹熊健太郎、ツイッター有志による反原発デモ「twitnonukes」を運営するbcxxx、城南信用金庫理事長の吉原毅、岐阜環境医学研究所所長の松井英介らが登場。

実際に福島に足を運ぶだけでなく、放射能測定値情報のサイト発起人への問いかけや、地方への移住についてなど、ステレオタイプな意見ではなく人々の声に耳をすませることで「変わる」ことを前向きに捉えた内容になっている。

『変わる人々 3.11後のソーシャル・アクション』

2012年3月10日発売
著者:岡本俊浩
価格:1,995円(税込)
発行:フィルムアート社

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