人間の心の闇を幻想的に描き出したスペイン映画『ブラック・ブレッド』が、6月23日から東京・銀座テアトルシネマ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で順次公開される。
同作は、スペインのデヴィッド・リンチと評されるアグスティー・ビジャロンガ監督による作品。内戦で心に傷を負った人々が住むカタルーニャの小さな村を舞台に、翼を持った青年、不吉な言葉をささやく従妹、子供たちの間で語り継がれる幽霊の伝説など、村人たちがひた隠しにする様々な神秘的な謎を、少年アンドレウの視点から描き出した作品だ。
スペイン国内で話題を集めた同作は、スペイン版アカデミー賞とも言われる『ゴヤ賞』で作品賞、監督賞などを含む最多の9部門を受賞。『第84回アカデミー賞 外国語映画賞』では、スペイン代表としてノミネートされた。
『ブラック・ブレッド』
2012年6月23日(土)より銀座テアトルシネマ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかで全国順次公開
監督・脚本:アグスティー・ビジャロンガ
原作:エミリ・タシドール『Pa Négre』
出演:
フランセスク・クルメ
マリナ・コマス
ノラ・ナバス
セルジ・ロペス
配給:アルシネテラン
(画像:©Massa d'Or Production Cinematografiques i Audiovisuals, S.A)