エルメス製作のドキュメンタリー映画『ハート&クラフト』が、6月15日まで東京のオーディトリウム渋谷で公開されている。
同作は、2人の監督がフランスに4つあるエルメスの工房を訪ね、そこで働く職人たちの姿を撮影した作品。1837年にパリの馬具工房として誕生して以来、エルメスの根幹を支え続けてきた職人たちの技術や、沈黙の中にある静かな情熱やプライドなどが捉えられている。なお、同作は東京・銀座のメゾンエルメス内「ル・ステュディオ」で昨年上映されており、今回は待望の再上映となる。
なお、監督のフレデリック・ラフォンは、「私たちにとって、エルメスの世界と出会い、職人たちを撮影するのは、まさに旅そのものでした。どちらに進むか、方角は無限でしたが、私たちの羅針盤は、「自由」をぴたりと指していました。この映画は強い思いから生まれたのです。行く手を遮るものは何ひとつありませんでした。(中略)私たちは、アルチザン(職人)としてアルチザン(職人)たちを撮りました。この私たちの素晴らしい旅を、みなさんと分かち合うことができることを、心より嬉しく思っています」と語っている。
上映は連日17:45から上映され、チケットは当日券のみ10:00から劇場窓口で販売される。
『ハート&クラフト』
2012年6月2日(土)~6月15日(金)17:45~ オーディトリウム渋谷で2週間限定イブニングショー
監督:フレデリック・ラフォン、イザベル・デュピュイ=シャヴァナ
製作:エルメス
料金:800円
(画像:©“Hearts and Crafts” A film by Frédéric Laffont and Isabelle Dupuy-Chavanat, 2011)