空を飛ぶことの意味を問い直す展覧会『Art and Air ~空と飛行機をめぐる、芸術と科学の物語』が、7月21日から青森・青森県立美術館企画展示室で開催される。
同展は、空と飛行機をモチーフにする様々なジャンルの芸術作品や資料を展示するもの。はるか昔から繰り返されてきた飛行への挑戦と挫折の歴史や神話、空から地表を俯瞰することに込められた意味、さらに飛行機の造形的な美しさなどを紹介し、空を飛ぶことに対する人間の感情や欲望のありかを探っていく。
同展では、近世の鳥瞰図から戦争記録画やプラモデルの箱絵原画をはじめ、1人乗り飛行装置制作プロジェクト『オープンスカイ・プロジェクト』を展開している八谷和彦の作品や、サービス版プリントをつないで原寸大の飛行機のオブジェを作る中ハシ克シゲ、数千機の紙ヒコーキを素材とする青秀祐のインスタレーションなどの美術作品を展示。さらに、写真家・松江泰治による青森県の空撮写真、美しい流線型の立体作品で知られる中村哲也の新作など、同展のために制作された作品も多数出展される。
なお、中ハシ克シゲによる写真彫刻プロジェクトの制作ボランティアを募集中。募集要項などの詳細は同美術館のオフィシャルサイトで確認しよう。
『Art and Air ~空と飛行機をめぐる、芸術と科学の物語 或いは、人間は如何にして天空に憧れ、飛行の精神をもって如何に世界を認識してきたか。』
2012年7月21日(土)~9月17日(月・祝)
会場:青森県 青森県立美術館企画展示室
時間:9:00~18:00(入館は17:30まで)
料金:
当日 一般1,500円 高校・大学生800円 中学生以下無料
前売 一般1,000円 高校・大学生500円
『Art and Air』展+常設展(成田亨特集) 当日 一般1,900円 高校・大学生1,040円
『アーティストトーク』
2012年7月21日(土)10:30~12:00
会場:青森県 青森県立美術館企画展示室
料金:無料(要展覧会チケット)
講演会
『空と飛行機をめぐる断想:いつかある晴れた日に、きっとまた会えるでしょう』
2012年9月17日(月・祝)14:00~15:30
会場:青森県 青森県立美術館シアター
講師:工藤健志(青森県立美術館館学芸員)
料金:無料
(画像上から:『Art and Air ~空と飛行機をめぐる、芸術と科学の物語 或いは、人間は如何にして天空に憧れ、飛行の精神をもって如何に世界を認識してきたか。』チラシ、石田徹也「飛べなくなった人」 1996年 静岡県立美術館蔵、会田誠「紐育空爆之図(戦争画RETURNS)」 1996年 高橋コレクション蔵 零戦CG制作:松橋睦生 撮影:長塚秀人 ©AIDA Makoto Courtesy Mizuma Art Gallery、青秀祐「1,000PAXINVASION」 2011年 撮影:和田高広 ※参考図版)