オウム真理教事件の全国指名手配容疑者をモチーフにした映画『愛のゆくえ(仮)』が、東京・ポレポレ東中野で今冬から公開される。
1995年にオウム真理教によって引き起こされた、地下鉄サリン事件をはじめとする一連の事件。同作は、地下鉄サリン事件直前に発生した公証人役場事務長逮捕監禁致死事件や島田裕巳宅爆弾事件の実行犯として全国指名手配されていた、オウム真理教の元幹部・平田信被告と、平田の逃亡を助けた斎藤明美被告をモチーフにした作品となる。指名手配中の男・浩司が女性と共に過ごした17年間にわたる逃亡生活と、その生活のなかで「終わり」を意識しながら育まれた愛のかたちを描く。
同作の監督は、青森の六ヶ所村核燃料再処理工場で働く一家を描いた映画『へばの』で長編デビューを果たした木村文洋。偽りの名前で生活しながら浩司を支える女性・陽子役には劇団「アンファンテリブル」などを主宰する前川麻子、浩司役を劇団「tsumazuki no ishi」主宰の寺十吾が演じる。また、挿入歌には花咲政之輔(太陽肛門スパパーン)によるアン・ルイスのカバー“グッド・バイ・マイ・ラブ”が起用されている。
『愛のゆくえ(仮)』
2012年冬からポレポレ東中野で公開
監督:木村文洋
脚本:前川麻子、木村文洋
挿入歌:花咲政之輔“グッド・バイ・マイ・ラブ”
出演:
前川麻子
寺十吾
配給:team judas2012
(画像:『愛のゆくえ(仮)』)