石井光太責任編集のノンフィクションガイドブック『ノンフィクション新世紀 ―世界を変える、現実を書く。―』が8月20日に刊行された。
石井光太は、東日本大震災の被災地における死体の尊厳を描いた『遺体』をはじめ、『物乞う仏陀』『神の棄てた裸体』『レンタルチャイルド』などの著書で知られるノンフィクション作家。同書ではノンフィクションを「事実の奥に潜む真実の重みを描いた書物」と定義し、様々な角度から紹介していく。
石井が聞き手になって作家の取材現場や作品制作の裏側を探る『ノンフィクション連続講座』には、ジャーナリストの松本仁一、映画監督・作家の森達也、テレビディレクターの高木徹、作家・写真家の藤原新也へのインタビューを掲載。また、上杉隆、大崎善生、角田光代、鎌田慧、河瀬直美、西原理恵子、柳田邦男、柳下毅一郎らがそれぞれノンフィクションのベスト作品を紹介する記事や、田原総一朗、猪瀬直樹へのインタビュー、1980年から2011年までのノンフィクション作品をピックアップし紹介する年表などが掲載されている。
なお、同書の刊行記念イベントが、10月7日に東京・表参道のシナリオセンターで開催。イベントでは石井がノンフィクション作家の国分拓、報道カメラマンの石川文洋とそれぞれトークを行う。また、国分監督によるドキュメンタリー『ヤノマミ 奥アマゾン』が上映される。参加予約はイベントのオフィシャルサイトで受付中。
『ノンフィクション連続講座 第4回』
2012年10月7日(日)11:00~17:30(開場は10:30から)
会場:東京都 表参道 シナリオセンター
出演:
石井光太
国分拓
石川文洋
定員:100名
料金:3,500円
(画像:『ノンフィクション新世紀 ―世界を変える、現実を書く。―』表紙)