広告写真を牽引する作家のライフワークを展示、写真展『操上和美 時のポートレイト』

写真家・操上和美の展覧会『操上和美 時のポートレイト ノスタルジックな存在になりかけた時間。』が、9月29日から東京・恵比寿の東京都写真美術館で開催される。

日産「フェアレディZ」やサントリー「オールド」といった数多くの広告写真をはじめ、井上陽水のレコードジャケットや大江健三郎のポートレートなどで広く知られる操上。1970年代から現在まで広告における視覚表現の可能性を開拓してきたほか、2009年には初の映画監督作品『ゼラチンシルバーLOVE』が公開されるなど、新たな試みにも挑戦し続けている。

同展は、操上が1970年代から撮り続けてきた、数万点にもおよぶ作品の中から選ばれた約70点から構成。日常を鋭く撮影した『陽と骨 HITOHONE』をはじめ、自身の故郷への旅を撮影した『NORTHERN』、プリント作品を複写した『Diary』など、操上のライフワークとも言えるシリーズ作品群が展示される。また、10月14日には作家・椎名誠と操上による対談イベントが開催されるほか、宮本敬文監督によるドキュメンタリー映画『THE MOMENT 写真家の欲望』が11月22日から上映される。上映スケジュールなどは同展のオフィシャルサイトで確認しよう。

なお、本日9月21日から東京・中目黒のIMPOSSIBLE Project Spaceで操上の展覧会『私の家の死を彷徨う旅』が開催。同展では操上がインスタントフィルムで撮影した作品が展示される。

『操上和美 時のポートレイト ノスタルジックな存在になりかけた時間。』

2012年9月29日(土)~12月2日(日)
会場:東京都 恵比寿 東京都写真美術館2階展示室
時間:10:00~18:00(木、金曜は20:00まで)※入館は閉館の30分前
料金:
当日 一般700円 学生600円 中高生・65歳以上500円
前売・団体 一般560円 学生480円 中高生・65歳以上400円

『対談 椎名誠(作家)×操上和美』
2012年10月14日(日)14:00~15:30(開場13:30)
会場:東京都 恵比寿 東京都写真美術館1階ホール
出演:
操上和美
椎名誠
定員:190名(先着順)
料金:無料
※『操上和美 時のポートレイト』展チケット必須
※当日10:00から1階受付にて入場整理券を配布

上映会
『操上和美ドキュメンタリー映画「THE MOMENT 写真家の欲望」』
2012年11月22日(木)~11月24日(土)、11月29日(木)~12月2日(日)19:05~20:50
会場:東京都 恵比寿 東京都写真美術館1階ホール
定員:190名
料金:大人1,000円 学生700円
※当日券は10:00より1階ホール受付で販売
※未就学児の入場不可

『上映関連対談 宮本敬文×操上和美』
2012年11月22日(木)18:00~19:00
2012年12月2日(日)18:00~19:00
会場:東京都 恵比寿 東京都写真美術館
※当日の映画鑑賞券で入場可

『担当学芸員によるフロアレクチャー』
2012年10月12日(金)14:00~
2012年10月26日(金)14:00~
2012年11月9日(金)14:00~
2012年11月23日(金・祝)14:00~
会場:東京都 恵比寿 東京都写真美術館2階展示室
※本展覧会の半券(当日有効)を持参の上、会場入口にお集まりください

『操上和美展「私の家の死を彷徨う旅」』

2012年9月21日(金)~10月14日(日)
会場:東京都 中目黒 Impossible project space
時間:火、木、日曜12:00~18:00、水、金、土曜12:00~20:00
休館日:月曜

(画像上から:『海を見る』 シリーズ『陽と骨』より、『無題』 シリーズ『陽と骨』より、『夏の庭』 シリーズ『NOTHERN』より、シリーズ『Diary』より)

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