イラストレーターの長崎訓子による漫画作品『Ebony and Irony 短編文学漫画集』が、本日10月19日に刊行された。
著者の長崎は、『チーズはどこへ消えた?』『金持ち父さん貧乏父さん』など、ヒット書籍の挿画をはじめ、共著絵本の『つきほし』、自らが刺繍の図版を手掛けた『長崎訓子の刺繍本』などで知られるイラストレーター。また、児童文学の総合誌『飛ぶ教室』に映画コラムを連載するほか、猫がテーマのウェブマガジン「ilove.cat」ではアイコンの作成やグッズ制作を手掛けるなど、多岐にわたる活動を展開している。
長崎にとって初の漫画作品集となる同書では、太宰治『満願』、川端康成『化粧』、倉橋由美子『天国へ行った男の子』、星新一『冬の蝶』、夢野久作『きのこ会議』、アンデルセンの童話『パンを踏んだむすめ』、能楽作品『道成寺』の8作品をコミカライズ。皮肉がテーマの原作の魅力に加え、シュールさとかわいらしさをあわせもった長崎の世界が堪能できそうだ。
また、同書の刊行を記念したイベントが、11月9日に下北沢B&B、11月18日に熊本・LITTLE STAR HALLで開催される。さらに、一部の書店では特典として8Pの小冊子が付属する。
(画像1枚目:長崎訓子『Ebony and Irony 短編文学漫画集』表紙、画像2枚目以下:長崎訓子『Ebony and Irony 短編文学漫画集』より)