アジア最大級の映画祭『第25回東京国際映画祭』が、10月20日から東京・六本木ヒルズほか都内の各劇場および施設・ホールなどで開催される。
1985年から開催されている同映画祭。今年は「今こそ、映画の力。」をキャッチコピーに掲げ、映画が持つ力を国境や世代を越えて広く届けることを目指す。
今回の特別オープニング作品は、東日本大震災の1年後の3月11日を捉えたリドリー・スコット製作総指揮によるドキュメンタリー映画『JAPAN IN A DAY [ジャパン イン ア デイ]』。公式オープニング作品はジェームズ・キャメロン製作総指揮による『シルク・ドゥ・ソレイユ3D 彼方からの物語』となる。
特集上映では、香港映画界を代表するプロデューサーのレイモンド・チョウ、今年の同映画祭審査委員長を務める「B級映画の帝王」ことロジャー・コーマンを取り上げるほか、東京・日本橋にゆかりのある作品を上映するプログラム「日本橋で日本映画を観よう」が展開される。
世界中からの応募作品から選ばれた作品が集うコンペティション部門では、トルコのイェシム・ウスタオウル監督による青春映画『天と地の間のどこか』、ホロコースト問題に立ち向かった哲学者ハンナ・アーレントを描く歴史ドラマ『ハンナ・アーレント(原題)』、松江哲明監督が記憶障害に陥ったGOMAの姿を捉えた『フラッシュバックメモリーズ 3D』など15作品が上映。最優秀作品賞にあたる「東京サクラグランプリ」を競う。
今後公開される話題作をいち早く紹介する特別招待作品では、クリント・イーストウッドの俳優復帰作『人生の特等席』やダニエル・ラドクリフ主演作品『ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館』、日本からは『グッモーエビアン!』『すーちゃん まいちゃん さわ子さん』『横道世之介』『のぼうの城』などが上映される。
さらに、日本の個性的なインディペンデント映画を中心に紹介する「日本映画・ある視点」や、今年の国際映画祭で話題になった作品などを上映する「WORLD CINEMA」、東アジアや中東・中央アジアから多彩な作品が多数出品される「アジアの風」など、多彩なプログラムが展開される。上映作品やスケジュール、関連イベントなどの詳細は、同映画祭のオフィシャルサイトで確認しよう。
『第25回東京国際映画祭』
2012年10月20日(土)~10月28日(日)
会場:東京都 TOHOシネマズ 六本木ヒルズ、シネマート六本木、日本橋三井ホールほか
※上映プログラム、スケジュールなどの詳細はオフィシャルサイト参照
(画像上から:『第25回東京国際映画祭』ロゴ、『シルク・ドゥ・ソレイユ3D 彼方からの物語』©2011 Cirque du Soleil Burlesco LLC. All Rights Reserved. ©2012 PARAMOUNT PICTURES AND CIRQUE DU SOLEIL BURLESCO,LLC.ALL RIGHTS RESERVED.、『フラッシュバックメモリーズ 3D』©SPACE SHOWER NETWORKS.inc、『天と地の間のどこか』、『横道世之介』©2013『横道世之介』製作委員会)