書物の美しさを探る展覧会『近現代のブックデザイン考I 書物にとっての美』が、本日10月22日から東京・武蔵野美術大学 美術館・図書館で開催されている。
同展では、武蔵野美術大学 美術館・図書館所蔵のコレクションの中から選んだ約250点の書物を展示。明治から昭和までの間に活版印刷で出版された文芸書を中心に、それぞれの書物を「造本の美」「装丁の美」「本文の美」の3つの視点から、近現代日本の書物が作り出した豊かな視覚造形の世界を捉え直していく。
会場では、夏目漱石や北原白秋らが自らの著書を独自の美意識で装丁した書物をはじめ、恩地孝四郎や武井武雄などの装丁家によって飾られた書物、画家たちが装丁を手がけた書物、制作者の造本哲学が強く映し出された書物など多彩な書物が展示される。さらに、版面と組版の美に注目したセクションなども設ける。
『近現代のブックデザイン考I 書物にとっての美』
2012年10月22日(月)~11月17日(土)
会場:東京都 武蔵野美術大学美術館 展示室2
時間:10:00~18:00(土曜、10月28日は17:00閉館)
休館日:日曜、祝日(ただし10月28日は開館)
料金:無料
(画像上:『近現代のブックデザイン考I 書物にとっての美』ポスター、画像中:『虞美人草/夏目漱石(著) 橋口五葉(装)/春陽堂/明治41年(1908)』、画像下:写真右から『龍蜂集/鏡花小史(著) 小村雪岱(装)/春陽堂/大正12年(1923)』『粧蝶集/鏡花小史(著) 小村雪岱(装)/春陽堂/大正7年(1918)』『遊里集/鏡花小史(著) 小村雪岱(装)/春陽堂/大正4年(1915)』)