石井岳龍監督の新作長編は『シャニダールの花』、人間の皮膚に咲く不思議な花の物語

石井岳龍監督の新作『シャニダールの花』が、2013年に公開されることがわかった。

映画『狂い咲きサンダーロード』『爆裂都市 BURST CITY』『逆噴射家族』などの代表作で知られ、国内外で大きな人気を誇る同監督。今年は約10年ぶりの長編映画『生きてるものはいないのか』も公開された。

『シャニダールの花』は、同監督が石井聰互名義で活動していた頃から構想を練っていたというオリジナル作品。「人間の皮膚に花が咲く」というアイデアをもとに花と人間の関係を追究した、恐怖と美しさが入り混じった物語が展開される。選ばれた女性の体だけに咲くという「シャニダールの花」に画期的な新薬開発の可能性が発見されたことから、花の提供者を見つけ出し全面的にケアする特殊施設「シャニダール」を設立。その施設で働く研究者・大瀧と新人・響子が花の提供者と関わる中で、ある重大な秘密に気づいていく。

大瀧役を綾野剛、響子役を黒木華が演じるほか、花の提供者・ハルカ役を刈谷友衣子、同じく提供者のユリエとミク役をそれぞれ伊藤歩と山下リオ、シャニダール所長の吉崎役を古舘寛治が演じる。

石井岳龍監督は同作について「この映画を体験した後には、いつもの花がまったく違うものに見えてくる。そんな映画にしたい。そしてこの映画は愛についてのささやかな問いかけでもあります」と語っている。さらにキャスティングについては、「綾野君は、エッジの効いた独特の存在感や役への没入感の深さに感心していて、以前からとても気になっていた俳優さんなので、今回、がっつり組んで良い仕事が出来きたと思うので嬉しいです。黒木さんは素朴な天然さが今回の役にぴったりだと感じ、お願いしました。今の日本にもこんな古典的な女優さんがいるとは驚きです。他の俳優さんとも初めての仕事でしたが、それぞれの存在がとても興味深く、短い付き合いながら充実感にあふれました。彼らの、静かで、印象的な演技のぶつかり合いは『花』と共にこの作品の最大の見どころです」とコメントを発表している。

『シャニダールの花』

2013年に全国ロードショー
監督:石井岳龍
脚本:じんのひろあき、石井岳龍、田中智章
出演:
綾野剛
黒木華
刈谷友衣子
山下リオ
古舘寛治
伊藤歩
配給:ファントム・フィルム

(画像:©2012「シャニダールの花」製作委員会)

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