勅使川原三郎が紐解く宮沢賢治の「音」、初演から21年目を迎える代表作の現在形とは

演出家・振付家の勅使川原三郎によるダンス公演『DAH-DAH-SKO-DAH-DAH』が、11月23日から25日にかけて東京・池袋の東京芸術劇場プレイハウスで上演される。

勅使川原は、1981年から独自の創作活動を開始。1985年以降は自身のカンパニーKARASと共に世界中で公演を行ない、既存のダンスの枠組みでは捉えられない新しい表現を追求している。呼吸を基礎にした独自のダンスメソッドと、身体に加え、光や音、空気によって質感を変化させる独創的な作品で知られ、造形作家、映像作家としても高い評価を得ている。また、パリ・オペラ座バレエ団への振付作品や、フェニーチェ歌劇場のオペラ演出作品なども手掛けている。

『DAH-DAH-SKO-DAH-DAH』は、宮沢賢治が北上山地の山合いにある岩手県江刺市原体で100年以上も踊り継がれてきた剣舞をテーマにした長編詩『原体剣舞連』から着想を得た作品。1991年に初演され、これまでに世界9か国18都市で上演された代表作だ。西洋と東洋の垣根無く精力的に活動を続ける勅使川原が、初演から21年経た同作をどのように蘇らせるのかが見どころになるだろう。

11月24日公演では、勅使川原とゲストを招いたポストパフォーマンストークを実施。また、同公演は舞台芸術の祭典『フェスティバル/トーキョー(F/T)』の主催プログラムとして上演される。『フェスティバル/トーキョー(F/T)』のサイトでは、フリーペーパー『TOKYO/SCENE』に掲載された勅使川原のインタビューも公開されているのでこちらもチェックしてみよう。

『DAH-DAH-SKO-DAH-DAH』

2012年11月23日 (金) ~11月25日 (日) 全3公演
会場:東京都 池袋 東京芸術劇場 プレイハウス(中ホール)
演出・振付・美術・照明:勅使川原三郎
出演:
勅使川原三郎
佐東利穂子
鰐川枝里
加見理一
山本奈々
ジイフ
加藤梨花
林誠太郎
料金:
一般 前売4,500円 当日5,000円
学生 3,000円 高校生以下1,000円(前売・当日共通、当日受付にて要学生証提示)

(画像上:©SHUNKI OGAWA、画像下:©今野裕一(1991))

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