思想家・東浩紀によるプロジェクト『福島第一原発観光地化計画』のポータルサイトが、12月3日にオープンした。
『福島第一原発観光地化計画』は、25年後に福島第一原発の事故跡地で除染が十分進んでいることを前提に、同地の「観光地化」の可能性について考える計画。被災地の状況を風化させることなく未来に伝えていくために何をするべきかを考えながら、同プロジェクトの主旨に賛同する各分野の専門家や被災地の人々と連携し、調査や研究、提案などを進めていく。最終的には、民間発のユニークな復興案のひとつとして、現実の復興計画に活かされることを目的としていくという。ポータルサイトでは、プロジェクトの活動レポートや調査の結果報告、メディア掲載情報などが随時公開されるほか、2013年夏刊行予定の言論誌『思想地図β vol.4』でも発表される。
同プロジェクトの中心メンバーは、東浩紀(思想家、株式会社ゲンロン代表、早稲田大学教授)、津田大介(メディアアクティビスト)、清水亮(株式会社ユビキタスエンターテインメント代表取締役社長)、速水健朗(ライター)、藤村龍至(建築家、東洋大学理工学部建築学科専任講師)、開沼博(社会学者、毎日出版文化賞受賞)、梅沢和木(アーティスト)。
なお、CINRA.STOREで配信されているトークセッション音源『東浩紀と徳久倫康の「人生これでいいの!?」 第2回』では、同プロジェクトの話し合いのための南相馬市ツアーから戻った直後の東による生々しい想いが語られている。
(画像:『東浩紀と徳久倫康の「人生これでいいの!?」』収録風景)