テキスタイルプランナー新井淳一の個展『新井淳一の布 伝統と創生』が、1月12日から東京・初台の東京オペラシティアートギャラリーで開催される。
既成の枠にとらわれず布の構造や繊維の特性に着目し、様々な実験を繰り返しながら多彩な布作りを行ってきた新井は、国内の素材メーカーや染色業者などと連携し、糸の開発から染色、織、加工まで布の多くのテクスチャーを生み出してきた人物。1970年代から1980年代にかけて三宅一生や川久保玲ら国内外のデザイナーと協働し、新井の仕事は世界へと広がっていった。
同展では、伝統的な絞り染め技法やプラスチックフィルムの加工など、手仕事とテクノロジーを融合させながらテクスチャーの可能性を探求し続けてきた新井の60年に及ぶ仕事の全貌を紹介。新井の創造にインスピレーションを与えた民族資料や自身撮影の写真などもあわせて展示し、その発想の原点や軌跡を探る。
会期中には安藤洋子によるダンスパフォーマンスをはじめ、写真家の石内都、クリエイティブディレクターの小池一子、ファッションエディターの西谷真理子らを招いたトークイベントも開催される。
『新井淳一の布 伝統と創生』
2013年1月12日(土)~3月24日(日)
会場:東京都 初台 東京オペラシティ アートギャラリー(3Fギャラリー1、2)
時間:11:00~19:00 金、土曜11:00~20:00(最終入場は閉館30分前まで)
休館日:月曜(祝日の場合は翌日)、2月10日(日、全館休館日)
料金:一般1,000円 大学・高校生800円 中学・小学生600円
※土、日曜および祝日は中学・小学生無料
『ダンス・パフォーマンス』
2013年2月3日(日)20:00~(開場19:50)
会場:東京都 初台 東京オペラシティ アートギャラリー
出演:安藤洋子
定員:65名(床座もしくは椅子席)
料金:3,500円(展覧会一般入場券とのセット券)
『ギャラリートーク』
2013年2月3日(日)14:00~15:00
会場:東京都 初台 東京オペラシティ アートギャラリー ギャラリー1・2
出演:
田根剛(建築家・本展会場構成)
佐山由紀(本展担当キュレーター)
料金:無料(予約不要、当日の入場券が必要)
『トークシリーズ』
2013年2月17(日)、2月24日(日)、3月17日(日)各回14:00~
会場:東京都 初台 東京オペラシティビル7F 第一会議室
2月17日出演:
石内都(写真家)
森山明子(武蔵野美術大学教授)
2月24日出演:
小池一子(クリエイティブ・ディレクター)
西谷真理子(ファッション・エディター)
3月17日出演:
田中ぱるば(真木テキスタイルスタジオ会長)
定員:各回80名(要予約)
料金:無料(展覧会の入場は別料金)
(画像上から:新井淳一の布 photo:UENO Norihiro、『青』,ウール, ナイロン, アルミニウム(スリットヤーン)1995年、『コーリアン・キャロット』, ウール, 1981年、『万華鏡』(部分),ポリエステル, アルミニウム(スリットヤーン), 1992年)