展覧会『大正ロマン昭和モダン展 竹久夢二・高畠華宵とその時代』が、3月24日まで東京・八王子市夢美術館で開催されている。
大正から昭和にかけての西洋化が生み出した大衆芸術に焦点をあてた同展では、挿絵画家として現代におけるグラフィックデザインやイラストレーションなどの分野を切り開いた数多くの画家を紹介。彼らが描く甘美で哀愁を帯びた大きな瞳の女性像は、大正ロマン、昭和モダンと呼ばれる当時の文化を象徴し、流行をいち早く察知したモガ、モボ(モダンガール、モダンボーイ)たちの憧れとなっていた。
同展では、「夢二式美人」と呼ばれる叙情的な美人画を数多く残した竹久夢二をはじめ、当時の少年少女雑誌で人気を博した高畠華宵、蕗谷虹児、松本かつぢ、中原淳一らによる挿画、日本画、版画、装丁本など約200点が展示される。
なお、3月9日には『八王子音楽祭「音楽の森」』の参加企画として『蓄音器の宵~SP盤による大正昭和歌謡と昭和初期ジャズライブ』を開催。「モガ」を実践する淺井カヨのナビゲーションによる蓄音器を使ったSP盤レコード鑑賞や、ボーカリスト熊田千穂によるミニライブを展示室内で行う予定だ。
『大正ロマン昭和モダン展 竹久夢二・高畠華宵とその時代』
2013年2月1日(金)~3月24日(日)
会場:東京都 八王子市夢美術館
時間:10:00~19:00(入館は18:30まで)
休館日:月曜(祝日の場合は翌日)
料金:一般500円 学生(小学生以上)及び65歳以上250円
※土曜日は小中学生無料
『蓄音器の宵~SP盤による大正昭和歌謡と昭和初期ジャズライブ』
2013年3月9日(土)19:45開演(19:30開場)
会場:東京都 八王子市夢美術館展示室
出演:
[第1部]
淺井カヨ(日本モダンガール協會)
[第2部]
熊田千穂(ジャズボーカル)
青木研(バンジョー)
料金:1,000円(要事前申し込み)
(画像上から:竹久夢二 港屋絵草紙店、竹久夢二 『婦人グラフ』表紙絵、高畠華宵 南国の唄 ©弥生美術館、高畠華宵 花をいだいて(鈴蘭) ©弥生美術館、蕗谷虹児 お留守居)