1980年代の音楽を中心とした「ラグジュアリー歌謡」を紹介するディスクガイド『ラグジュアリー歌謡 (((80s)))パーラー気分で楽しむ邦楽音盤ガイド538』が、本日2月15日に発売された。
「ラグジュアリー歌謡」とは、同書監修の藤井陽一との編集者によって考案された造語。おもに1980年代の潤沢な予算と楽曲のクオリティーが正比例した、お茶の間感覚の親しみやすさがありながらも洗練された楽曲のことを表すという。
同書では、1970年から1981年、1982年から1984年、1985年から1988年、1995年から2012年という5つのセクションに分けて、538枚のレコードとCDのレビューを掲載。メジャーな作品からマイナーな作品まで、アイドル、女優、テレビドラマ、アニメ、CM楽曲など幅広いジャンルの楽曲を、作曲家、編曲家、プログラマーなどの作り手に着目しつつ紹介している。レビューを執筆したのは、岩渕尚史、佐藤清喜、白木千絵&末廣英之、鈴木哲哉、鈴木望、関美彦、関根圭、藤井陽一。なお、ブックデザインは大原大次郎が手掛けている。
ディスクレビュー以外にも、八神純子、谷山浩子、おニャン子クラブなどの楽曲を担当したサウンドプロデューサー、作編曲家の山川恵津子とエンジニア・森達彦の対談や、『映画秘宝』の馬飼野元宏による1980年代角川映画の主題歌についてのコラム、乙女塾発のトリオQlairのプロデュースを手掛けた篠崎恵子へのインタビューなどが掲載されている。
(画像1枚目:『ラグジュアリー歌謡 (((80s)))パーラー気分で楽しむ邦楽音盤ガイド538』表紙、画像2枚目以下:『ラグジュアリー歌謡 (((80s)))パーラー気分で楽しむ邦楽音盤ガイド538』より)