ニューヨークのファッショントレンドを追い続けるフォトグラファーのドキュメンタリー映画『ビル・カニンガム&ニューヨーク』が、5月18日から東京・新宿バルト9ほか全国で公開される。
1929年生まれのビル・カニンガムは、『ニューヨークタイムズ』のファッションコラムを長年担当しているフォトグラファー。ニューヨークの街角でファッショントレンドを50年以上にわたり撮り続けている。ストリートファッションスナップの元祖とも言われる存在で、84歳になる現在でも現役カメラマンとして活動している。
同作は、カメラマンという自らの仕事を愛し、ニューヨーカーたちに愛され続けるカニンガムの姿を通して、人生の普遍的なテーマを追いかけたドキュメンタリー作品。作中にはカニンガム本人のほか、アメリカ版『VOGUE』編集長のアナ・ウィンターなど世界のセレブリティたちも登場する。
約8年間におよぶカニンガムとの撮影交渉と、2年間の撮影・編集期間を経て、約10年がかりで同作を完成させたのはリチャード・プレス監督。長編初監督作品となる同作では、大掛かりな演出や事前スケジュールなどを一切決めず、カニンガムが被写体を捉える方法と同じく「控えめに、静かに、存在を消して」撮影を行ったという。異なる様々な階層や社会環境の枠を颯爽と越えていくカニンガムによる、ユニークなニューヨーカーたちのスナップ撮影風景も見どころのひとつとなる。
また、オフィシャルサイトでは同作の予告編が公開されているほか、写真家の荒木経惟やファッションデザイナーのコシノヒロコらによるコメントが掲載されている。
『ビル・カニンガム&ニューヨーク』
2013年5月18日(土)より新宿バルト9、横浜ブルク13、梅田ブルク7、T・ジョイ京都、T・ジョイ博多ほか全国で公開
監督:リチャード・プレス
出演:
ビル・カニンガム
アナ・ウィンター
トム・ウルフ
ほか
配給:スターサンズ、ドマ
(画像:©The New York Times and First Thought Films.)