2010年代で大きな影響力を持つダンスミュージックのひとつ「ダブステップ」を紹介する書籍『ダブステップ・ディスクガイド』が、2月27日に刊行された。
ダブステップは、Jah Shakaらによってイギリスで広まったダブシーンを背景に、1990年代のドラムンベースや、その後に現れたスピードガラージ、2ステップガラージといったイギリスのベースミュージックの流れを引き継いで2000年代前半にロンドンで誕生。太いベース音とリバーブのかかったビート、細切れになったサンプル音などから構成されたサウンドを特徴としている。
国内外の文芸書などでも知られる国書刊行会から刊行される同書では、ダブステップの代表作をはじめ、ドラムンベースやUKガラージ、グライム、さらにポスト・ダブステップなどの周辺ジャンルも含む約600作品のレビューを掲載。また、ダブステップの歴史やイギリスのレコードショップ、クラブイベントなどを紹介する。インタビューにはKyohei Kamba、Mala、Pinch、Goth-Trad、KODE9、Quarta330、Pearson Sound、Pangaeaらが登場するほか、座談会なども掲載。様々な角度からダブステップの過去と現在にスポットを当てる内容になっている。編集に携わったのは編集者の前田毅。
(画像:『ダブステップ・ディスクガイド』表紙)