想田和弘監督の観察映画第5弾は『選挙2』、脱原発掲げた怒りの再出馬追う

想田和弘監督のドキュメンタリー映画『選挙2』が、6月から東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムほか全国で順次公開される。

同作は、2007年公開の映画『選挙』に続き、主人公の「山さん」こと山内和彦の選挙活動を追った作品。福島第一原発事故の直後となる2011年4月1日に告示されたにも関わらず、候補者たちが原発問題を積極的に取り上げないという状況に怒りを覚え、立候補を決意した山内の選挙活動がとらえられている。

監督の想田は、自ら「観察映画」と呼ぶナレーションも音楽も挿入しないドキュメンタリーの方法を実践しており、これまでに精神科にスポットをあてた『精神』、劇作家・演出家の平田オリザと彼が主宰する劇団「青年団」を追った5時間42分の大作『演劇1』『演劇2』などを生み出している。同作では選挙カーも事務所も使わず、組織の後ろ盾もない山内が丸腰で立ち向かう選挙戦から日本の民主主義のあり方を浮き彫りにしている。


作品情報

『選挙2』

2013年6月からシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開
監督・製作・撮影・編集:想田和弘
製作補佐:柏木規与子
配給:東風

 

(画像:©2013 Laboratory X,Inc.)

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