現代美術作家・ヤノベケンジの新プロジェクト『太陽の結婚式』が、8月10日から愛知・名古屋の愛知県美術館でスタートする。
『太陽の結婚式』は、8月10日から開催される国際芸術祭『あいちトリエンナーレ2013』の出展作品として展開されるプロジェクト。美術館内に設置されたチャペルを前に実際に結婚式を執り行うことが可能となっている。教会の正面入口にはビートたけしのデッサンをもとに制作されたステンドグラスが展示されるほか、周囲には東日本大震災を機に「希望、再生、復活」をテーマに制作された新作の胸像『ウルトラ・サン・チャイルド』、煌びやかな亀型のシャンデリアを用いたインスタレーション『ファンタスマゴリア』、イッセイ・ミヤケとのコラボレーションによって制作された『クイーン・マンマ』などヤノベの代表作が展示される。
同プロジェクトについてヤノベは「『あいちトリエンナーレ2013』において、愛知県美術館の内部に教会を制作しそこで結婚式を行なう。それはそもそも神や宗教の伝達装置としての教会に始まり、そこから派生し分離していった美術や美術館から、美の起源に遡る行為でもある。20世紀美術を中心にコレクションされている愛知県美術館、また結婚式を専門とした教会(結婚式教会)が全国で一番多い愛知(愛を知る)においてもっとも適したプロジェクトであると言える」とコンセプトを述べている。
なお、同プロジェクトで結婚式を行うカップルは現在募集中。参加方法などの詳細はオフィシャルサイトを確認しよう。
イベント情報
『太陽の結婚式』募集要項
募集期間:2013年5月13日(月)~10月13日(日)
会場:愛知県 名古屋 愛知芸術文化センター10階 愛知県美術館
結婚式開催日時:会期中カップルが希望する日時(挙式時間:約1時間)
挙式時間帯:
[1]10:00~12:30
[2]12:30~15:00
[3]15:00~17:00
参加資格:結婚式を挙げる予定のカップルで、ブライダル会社の提示した契約書に同意できる方(入籍・未入籍問わず、年齢制限なし)
料金:結婚式の内容によって実費が発生(ドレスのレンタル料など)
申込み:ブライズ・ビレッジ / 太陽の結婚式窓口
※問い合わせは愛知県美術館では受付けておりません
イベント情報
『あいちトリエンナーレ2013』
2013年8月10日(土)~10月27(日)
会場:愛知県 愛知芸術文化センター、名古屋市美術館、名古屋市内、岡崎市内
(画像上から:『太陽の結婚式のためのドローイング』2013 ©YANOBE Kenji、『クイーン・マンマ』2002 ©YANOBE Kenji、『サン・チャイルド島/太陽の神殿』構想模型 2011 ©YANOBE Kenji、『ファンタスマゴリア』2007 ©YANOBE Kenji)