クリスチャン・ラッセンを問い直す評論集『ラッセンとは何だったのか? 消費とアートを越えた「先」』が、6月26日に刊行される。
1980年代以降、イルカやクジラをモチーフにした「イリュージョナル・リアリズム」と呼ばれる絵画作品で一世を風靡しながらも、美術界では取り上げられる機会が少なかったラッセン。同書では、日本でのラッセン受容のあり方を「日本美術の分断の1つの象徴」と捉え、美術批評をはじめ、社会学、都市論、精神分析など様々な角度から論じていく。
編著者は美術家の原田裕規。執筆者には斎藤環、北澤憲昭、大野左紀子、千葉雅也、大山エンリコイサム、上田和彦、星野太、中ザワヒデキ、暮沢剛巳、土屋誠一、河原啓子、加島卓、櫻井拓、石岡良治が名を連ねている。
(画像:『ラッセンとは何だったのか? 消費とアートを越えた「先」』表紙)