アーティスト・田中功起の新刊『質問する その1(2009-2013)』が、7月10日に刊行される。
『第55回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展』の代表アーティストとして日本館に初の特別表彰をもたらした田中功起。同書は、2009年からウェブマガジン『ARTiT』上でスタートした田中の公開往復書簡を単行本化したもの。手紙という親しみやすい形式のなかで、重要なキーワードが散りばめられた深みを持った議論が展開されている。
往復書簡の相手には、美術批評家の土屋誠一、成相肇(東京ステーションギャラリー学芸員)、保坂健二朗(東京国立近代美術館主任研究員)、美術作家の冨井大裕、美術批評家の沢山遼、美術批評家の林卓行、片岡真実(森美術館チーフキューレ−ター)、西川美穂子(東京都現代美術館学芸員)が名を連ねているほか、『第55回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展』日本館の企画を共に手掛けたキュレーターの蔵屋美香(東京国立近代美術館美術課長)との対談も追加収録される。
また、同書の刊行記念イベント『田中功起×佐々木敦 新刊 田中功起「質問する その1(2009-2013)」発行記念トーク』が、7月17日に東京・青山のCNAC LABで開催。現在予約を受付中だ。なお、同会場では7月31日まで田中功起の作品『Beholding Performer, Performing Beholder』が展示されている。
書籍情報
『質問する その1(2009-2013)』
2013年7月10日発売
著者:田中功起
価格:1,995円(税込)
発行:株式会社アートイット
イベント情報
『田中功起×佐々木敦 新刊 田中功起「質問する その1(2009-2013)」発行記念トーク』
2013年7月17日(水)19:00~21:00
会場:東京都 青山 CNAC LAB
出演:
田中功起
佐々木敦
定員:80名(要予約)
料金:無料
(画像:『質問する その1(2009-2013)』表紙)