ニコラス・レイの映画作品を紐解く書籍『ニコラス・レイ読本「We Can't Go Home Again」』が刊行された。
ジェームス・ディーン主演の『理由なき反抗』などの作品で知られ、ヌーヴェルヴァーグの映画作家たちに大きな影響を与えたアメリカの映画監督ニコラス・レイ。同書では、最後の長編作品『We Can't Go Home Again』を中心に、様々なエピソード紹介や全作品情報、関連人物紹介などからレイの全貌を紐解いている。
編著者は映画批評家の土田環、執筆者には樋口泰人(boid)、スーザン・レイ、セルジュ・ダネー、ビル・クローン、谷昌親、クリス・フジワラ、青山真治、ヴィム・ヴェンダース、佐藤真、田中竜輔らが名を連ねているほか、ベルナール・エイゼンシッツやジム・ジャームッシュへのインタビューも掲載されている。
なお、日本初公開となる『We Can't Go Home Again』デジタルリマスター版が、7月12日まで東京・新宿のK's cinemaで上映中。さらに7月13日から愛知・名古屋シネマテークで上映されるほか、京都や大阪での上映も予定している。boidのオフィシャルオンラインショップでは、同書と前売鑑賞券のセット販売なども行われているので、こちらもチェックしてみよう。
作品情報
『We Can't Go Home Again』
2013年6月15日から新宿K's cinemaほかで順次上映
監督:ニコラス・レイ
脚本:ニコラス・レイ、スーザン・レイ
出演:
ニコラス・レイ
リチー・ボック
トム・ファレル
ジル・ギャノン
ジェーン・ヘイマン
レスリー=ウィン・レヴィンソン
配給:boid
(画像上:『ニコラス・レイ読本「We Can't Go Home Again」』表紙、画像中:『We Can't Go Home Again』 ©2011 by Charlie Levi.、画像下:ニコラス・レイ ©2011 by Charlie Levi.)