「シュルレアリスム」の魅力と本質に迫る展覧会『<遊ぶ>シュルレアリスム ―不思議な出会いが人生を変える―』が、8月25日まで東京・新宿の損保ジャパン東郷青児美術館で開催されている。
夢や無意識、非合理の世界に目を向けて、コラージュやフロッタージュといった技法を生み出しながら、伝統の枠から自由な芸術表現を目指したシュルレアリスム。同展では、20世紀最大の芸術運動ともいわれるシュルレアリスムが生み出した作品の中から、軽やかでユニークな「遊び」の要素に焦点をあてた絵画、写真、彫刻、オブジェに加えて、雑誌や書籍などの資料を含む約200点を展示する。出品作家は、サルバドール・ダリ、ルネ・マグリット、マックス・エルンスト、マン・レイ、マルセル・デュシャン、ヤン・シュヴァンクマイエル、瀧口修造、植田正治、岡上淑子ら国内外の多彩な顔ぶれとなる。
会期中には、休館日の美術館でボランティアガイドと作品について語りあう『ギャラリー★で★トーク・アート』や、シュルレアリストたちが行った作品づくりの手法を体験するワークショップなども開催される。
(画像上から:ヤン・シュヴァンクマイル『映画「サヴァイヴィングライフ」のためのコラージュ』 2009年 ペトル・ホリー氏蔵 ©Jan Svankmajer, 2013、植田正治『コンポジション』 1937年 ゼラチンシルヴァープリント 東京都写真美術館蔵 ©Shoji Ueda Office, 2013、岡上淑子『はるかな旅』 1953年 コラージュ、紙 高知県立美術館蔵 ©Toshiko Okanoue, 2013、マックス・エルンスト コラージュ集『慈善週間あるいは七大元素』(5組) 1934年 印刷物、紙 高松市美術館蔵)