漫画家・諸星大二郎の作品を紹介する『諸星大二郎原画展:不熟1970−2012』が、9月29日まで京都・京都国際マンガミュージアムで開催されている。
1949年に長野で生まれた諸星は、『マッドメン』『暗黒神話』『妖怪ハンター』『栞と紙魚子』など、古代史や民俗学などから発想を得た奇妙な読後感を残す作品を次々と発表。2000年には『西遊妖猿伝』で『第4回手?治虫文化賞マンガ大賞』を受賞している。
同展では、昨年10月に刊行された諸星の初画集『不熟 1970~2012』に収録されているカラーイラストなど約60点の原画を、3つの会期に分けて展示。作品の選定は諸星自身に加え、『夢幻紳士』シリーズや『学校怪談』で知られる漫画家の高橋葉介と、『うしおととら』『からくりサーカス』『月光条例』の作者である漫画家の藤田和日郎が担当している。
なお、8月3日には怪談イベント『百物語の館~行きはよいよい、帰りはこわい~』と同展の関連イベントとして藤田和日郎によるトークショーも開催される。
(画像上:『諸星大二郎原画展:不熟1970−2012』ポスター(使用作品:『海の女』©諸星大二郎/河出書房新社)、画像中:『妖怪ハンター』©諸星大二郎、画像下:『西遊妖猿伝』©諸星大二郎)