柳宗理の創作活動の原動力になったという世界各国の品々を紹介する展覧会『特別展 柳宗理の見てきたもの』が、8月27日から東京・駒場の日本民藝館で開催される。
工業デザイナーとして世界的に活躍したほか、日本民藝館の三代目館長を約30年間にわたり務めるなど、「民藝の美」を伝えるための数々の活動を行った柳宗理。同展では、柳が収集した日本民藝館のコレクションをはじめ、柳家から遺贈された陶磁器や染織品、仮面、父である柳宗悦から受け継いだ濱田庄司や河井寛次郎などによる食器類などを展示。柳がどのようなものを見つめながら生活し、デザイン活動の糧としてきたのかを紹介する。
また、会期中にはプロダクトデザイナーで日本民藝館の館長を務める深澤直人による講演会や、記念コンサートの開催が予定されている。参加方法などの詳細はオフィシャルサイトで確認しよう。
(画像上:毛織絞衣裳 チベット 19-20世紀 縦126.0cm 柳宗理蒐集品、画像中:サイチョウ(カラオ) セヌフォ族 コートジボワール(アフリカ) 20世紀 高102.0cm 柳宗理蒐集品、画像下:柳宗理ポートレート(1980年日本民藝館にて))