『六本木クロッシング2013展:アウト・オブ・ダウト―来たるべき風景のために』が、9月21日から東京・六本木の森美術館で開催される。
『六本木クロッシング』は、日本のアートシーンを総覧する定点観測的な展覧会として、森美術館が2004年から3年に1度開催しているシリーズ展。4回目の開催となる同展では、初めての試みとして海外から2人のゲストキュレーター迎え、森美術館のチーフキュレーター・片岡真実との共同企画によって現在の日本の現代アートを国際的な視点から紹介する。同展のタイトル「アウト・オブ・ダウト」は、これまでの社会通念や既存の制度に向けられた疑念から、アートを通じてどのように生産的な議論を生み出せるのかという問題意識によって名付けられたという。
参加アーティストは赤瀬川原平、新井卓、遠藤一郎、泉太郎、岩田草平×プロマイノリティ、金氏徹平、中平卓馬、プロジェクトFUKUSHIMA!、サイモン・フジワラ、風間サチコ、千葉正也、小林史子、奥村雄樹、下道基行、菅木志雄、小泉明郎、高坂正人ら29組。日系アーティストや海外に在住する日本人アーティストを含めることで、日本文化の広がりについても考察していく。
また同展の会期中には、同展キュレーターやゲストを迎えたパネルディスカッションや、同展参加の在外アーティストによるリレートークも予定されている。予約方法などの詳細はオフィシャルサイトで確認しよう。
(画像上から:高坂正人『Return to Forever (Productopia)』2009年ダンボール、木、プラスチック、MDF、アクリル、塗料、紙、ジュースの缶、テープ、不要になった製品包装サイズ可変展示風景:「キュビスムとオーストラリア美術」ハイド近代美術館、メルボルン Photo: John Brash、柳 幸典『ユーラシア』2001年インスタレーション蟻、着色された砂、プラスティック製の箱、プラスティック・チューブ、プラスティック・パイプ235.0×594.5cm (各25.0×36.5cm、全91個)、田島美加『エキストラ』2009年木、カンバス、アクリル絵具、シルクスクリーン、鏡面アルミ、紙、アクリル板、MDF、エナメルスプレー、ビデオモニター、フォルミカ、ガラス、ライト152.4×243.8×213.4 cm Photo: Jason Mandella Courtesy: Sculpture Center, New York、岩田草平×プロマイノリティ『アディバシの家 原型』 2010年土、竹、藁、ストローベイル、葦、牛糞、微生物ろ過による水の浄化装置、炭 800×900×580cm、金氏徹平『Ghost in the Liquid Room (lenticular) #1』2012年 レンチキュラー、反射シート、木 180×180cm Courtesy: ShugoArts, Tokyo)