11月9日から約1か月間にわたって開催される舞台芸術の祭典『フェスティバル/トーキョー13(F/T13)』の全プログラムが発表された。
6回目の開催となる今回は「物語を旅する」をコンセプトに据え、演劇の基本要素であるドラマやフィクションを問い直し、同時代の物語の新しいあり方を探求していく。また、これまでの「主催プログラム」「公募プログラム」「連携プログラム」に加え、フェスティバルならではの祝祭と出会いを生み出す「オープンプログラム」が新設される。
主催プログラムは、レバノン出身の劇作家・演出家のラビア・ムルエにスポットをあてる連続上演をはじめ、東京の人口統計にもとづいて集められた100人の市民の声をもとにしたドイツのリミニ・プロトコルによる演劇作品『100%トーキョー』など海外作品をはじめ、エルフリーデ・イェリネク『光のない。』シリーズの最新作『光のない。(プロローグ?)』を宮沢章夫(遊園地再生事業団)と美術作家・小沢剛がそれぞれ演出するF/T13イェリネク連続上演など、多彩なラインナップとなっている。
また、同フェスティバル初の試みとなるオープニングイベントが11月9日に東京芸術劇場、池袋西口公園ほかで開催。いとうせいこうと宮沢章夫のリーディングライブや、椿昇による巨大オブジェのお披露目イベントやトークなどが開催される。全プログラムの詳細はオフィシャルサイトで確認しよう。
イベント情報
『フェスティバル/トーキョー13(F/T13)』
2013年11月9日(土)~12月8日(日)
会場:
東京都 池袋 東京芸術劇場
東京都 東池袋 あうるすぽっと
東京都 東池袋 シアターグリーン
東京都 西巣鴨 にしすがも創造舎
東京都 吾妻橋 アサヒ・アートスクエア
[主催プログラム]
シアタースタジオ・インドネシア『オーバードーズ:サイコ・カタストロフィー』(演出:ナンダン・アラデア)
Port B『東京へテロトピア』(演出:高山明)
『四谷雑談集』+『四家の怪談』(演出:中野成樹、ドラマトゥルク:長島確)
『ラビア・ムルエ連続上演 ピクセル化された革命』(監督:ラビア・ムルエ)
木ノ下歌舞伎『東海道四谷怪談 ―通し上演―』(監修・補綴:木ノ下裕一、演出:杉原邦生)
『ラビア・ムルエ連続上演 33rpmと数秒間』(作・演出:リナ・サーネー、ラビア・ムルエ)
『ラビア・ムルエ連続上演 雲に乗って』(作・演出:ラビア・ムルエ)
サンプル『永い遠足』(作・演出:松井周)
フォースド・エンタテインメント『The Coming Storm─嵐が来た』(演出:ティム・エッチェルス)
『100%トーキョー』(作・構成:リミニ・プロトコル、演出:ダニエル・ヴェッツェル)
チェルフィッチュ『現在地』(作・演出:岡田利規)
『F/T13イェリネク連続上演 光のない。(プロローグ?)』(演出:小沢剛)
『F/T13イェリネク連続上演 光のない。(プロローグ?)』(演出:宮沢章夫)
バック・トゥ・バック・シアター『ガネーシャ VS. 第三帝国』(演出:ブルース・グラッドウィン)
『石のような水』(作:松田正隆、演出・美術:松本雄吉)
『F/Tシンポジウム』
[公募プログラム]
Q『いのちのちQII』(作・演出:市原佐都子)
劇団子供鉅人『HELLO HELL!!!』(作・演出:益山貴司)
『ダンシング・ガール』(振付:ゴーヤル・スジャータ)
sons wo:『野良猫の首輪』(作・演出:カゲヤマ気象台)
『たのもしいむすめ』(構成:柴田聡子)
シャインハウス・シアター『真夏の奇譚集』(作・演出:ジョン・ボーユエン)
薪伝実験劇団『地雷戦 2.0』(作・演出:ワン・チョン)
『地の神は不完全に現わる』(構成・振付:ソ・ヨンラン)
『クラウド』(構成・振付:タン・タラ)
『F/T13オープニング・イベント』
2013年11月9日(土)12:00~
会場:東京都 池袋 東京芸術劇場、池袋西口公園ほか
出演:
いとうせいこう×宮沢章夫
椿昇
近藤良平
古家優里
三浦康嗣
矢内原美邦
ほか
(画像:『フェスティバル/トーキョー13(F/T13)』ロゴ)