文芸誌『早稲田文学6号』が9月6日に刊行される。
約1年ぶりの刊行となる同号では、500ページを超えるボリュームの通常版に加えて、今年1月に『芥川賞』を史上最年長で受賞した黒田夏子による『abさんごoriginal』特製本が付属する1,000部限定の特装版を用意。『abさんごoriginal』は、新人賞応募のためにカットされていた『abさんご』に原稿を付け足したロングバージョンとなる。
また、大江健三郎の全小説作品を小説家や研究者、漫画家など41人が思い思いに語る特集記事「大江健三郎(ほぼ)全小説解題」も掲載。執筆陣には吉野朔実、平野啓一郎、長崎訓子、町田康、石井光太、入江悠、山本直樹、いしいしんじ、岡田利規、松江哲明、福永信、川上弘美ら多彩な顔ぶれが揃っている。
さらに『早稲田文学新人賞』でデビューした作家4組の新作を紹介すると共に、同賞の歴史を振り返る特集記事「早稲田文学新人賞のひとたち」、ポーランドの女性作家オルガ・トカルチュクをはじめとする翻訳作品や、雪舟えま、松田青子、トミヤマユキコによる座談会が掲載されるほか、執筆陣には朝吹真理子、青木淳悟、福嶋亮大、千野帽子、牧田真有子、澤西祐典らも名を連ねている。
リリース情報
『早稲田文学6号』特装版
2013年9月6日発売
価格:2,400円(税込)
発行:早稲田文学会
※黒田夏子『abさんごoriginal』特製本付属
(画像上:『早稲田文学6号』通常版、画像下:黒田夏子『abさんごoriginal』表紙)