菊地成孔の新刊『時事ネタ嫌い』が、本日9月15日に刊行された。
音楽家としてだけでなく、『スペインの宇宙食』『CDは株券ではない』などの著書や、大谷能生との共著『憂鬱と官能を教えた学校』『東京大学のアルバート・アイラー』など、文筆家としても精力的な活動を展開している菊地。同書は、2007年1月から2010年10月まで女性誌『FRaU』に連載されていた同名エッセイをまとめたもの。雑誌掲載分全46本に加えて、各エッセイに後日談を新たに加えた内容になっている。なお、ビュロー菊地チャンネルでは、まえがきと1章から3章までが無料で公開されている。
菊地は同書について、「07年から社会時事を追って、連載終了直後に尖閣sengoku動画流出があって、翌年は皆さん御存知のことになるんですが、ワタシの書籍の中では最も扱うネタが一般的で文章も最も平明で固く、つまりワタシの書籍を『わからない言葉がいっぱい出て来て』『文章が読みづらく』『扱っている対象の事を良く知らない』という点で批判される方々にとっては救いの神みたいな本です(笑)し、そうでない方にもかなり面白いと思いますよ」と、9月3日に公開されたビュロー菊地チャンネル内の記事「ビュロ菊だより」で綴っている。全文は同サイトで確認してみよう。
(画像:菊地成孔『時事ネタ嫌い』表紙 撮影:岩田和美)