社会に対する人々の意識に変化を与えるデザインに焦点を当てた展覧会『うさぎスマッシュ展 世界に触れる方法(デザイン)』が、10月3日から東京・清澄白河の東京都現代美術館で開催される。
『東京文化発信プロジェクト』事業の一環として行われる同展では、デザインを市場を拡張するために絶え間なく生み出される「かたち」ではなく、身の周りで起きている問題を示唆するものとして作品を紹介。データを魅力的に視覚化するデザインや、人間と動物の新たな共生について問う作品、社会の常識をデザインの力で覆そうとする発想など、国内外のアーティスト、デザイナー、建築家など21組の作品から、デザインの実践とアートでの表現、そして「世界に触れる方法」を探る。
同展では、共同キュレーターをデザイン評論家の柏木博、アドバイザーをグラフィックデザイナーの佐藤卓と、最先端のテクノロジーからデザインの未来へのミッションを洞察するMITメディアラボ副所長の石井裕が担当する。なお、展覧会タイトルの「うさぎスマッシュ」とは、ルイス・キャロルの児童小説『不思議の国のアリス』でウサギがアリスを別世界にいざなったように、普段と異なる新鮮な驚きや発見で常識や固定観念に一打を与えること指しているという。
イベント情報
東京アートミーティング(第4回)
『うさぎスマッシュ展 世界に触れる方法(デザイン)』
2013年10月3日(木)~2014年1月19日(日)
会場:東京都 清澄白河東京都現代美術館
時間:10:00~18:00(入場は17:30まで)
出展作家:
ブラク・アリカン
アトリエ・ワン+東京工業大学塚本研究室+ 筑波大学貝島研究室
ビュロ・デテュード
CAMP
リヴィタル・コーエン&テューア・ヴァン・バーレン
レアンドロ・エルリッヒ
アレキサンドラ・デイジー・ギンズバーグ&サシャ・ポーフレップ
石井裕+タンジブル・メディア・グループ/ MITメディアラボ
木村恒久
マイケル・リー
ミカエル・マッセイ
OMA*AMO
Rhizomatiks
フェルナンド・サンチェス・カスティーリョ
スプツニ子!
竹村真一
シセル・トラース
牛込陽介
マーニー・ウェーバー
ジュディ・ウェルゼイン
リチャード・ウィルソン
料金:一般1,100円 大学生・65歳以上800円 中高生600円
※小学生以下無料
アーティストトーク
2013年10月5日(土)15:00~17:30(予定)
会場:東京都 清澄白河東京都現代美術館『うさぎスマッシュ展』会場
出演(予定):
ブラク・アリカン
アトリエ・ワン
真鍋大度
スプツニ子!
竹村真一
シセル・トラース
ジュディ・ウェルゼイン
ほか
料金:無料(当日有効の本展チケットが必要)
※英日逐次通訳
石井裕トーク
2013年11月3日(日)15:00~17:00(予定)
会場:東京都 東京都現代美術館 講堂(地下2階)
出演:石井裕
聞き手:佐々木俊尚
※参加無料
竹村真一 『触れる地球』デモンストレーション&レクチャー
2013年11月16日(土)、12月21日(土)各日13:00~14:00
会場:東京都 清澄白河東京都現代美術館『うさぎスマッシュ展』会場
料金:無料(当日有効の本展チケットが必要)
フォーラム『世界に触れる方法−アートとデザインにできること』(仮)
2013年12月7日(土)15:00~17:00
会場:東京都 東京都現代美術館 講堂(地下2階)
スピーカー:
佐藤卓
柏木博
茂木健一郎
長谷川祐子
※参加無料
(画像上から:リヴィタル・コーエン&テューア・ヴァン・バーレン『ライフ・サポート』 2008年 Revital Cohen & Tuur Van Balen Life Support 2008、ミカエル・マッセイ『ポックス・テディー』 2007年 Mikael Metthey Pox Teddy 2007、ブラク・アリカン『モノバケーション』 2013年 Burak Arikan Monovacation 2013、スプツニ子!『ムーンウォーク☆マシン、セレナの一歩』 2013年 Photo: Rieko Igarashi Sputniko! The Moon Walk Machine‐Selena’s Step 2013 Photo: Rieko Igarashi、マーニー・ウェーバー『丸太婦人と汚れたうさぎ』 2009年 Courtesy: artist and Simon Lee Gallery, London/Hong Kong Marnie Weber Log Lady & Dirty Bunny 2009 Courtesy: artist and Simon Lee Gallery, London/Hong Kong)