日本近代音楽の激動の歴史を辿る展覧会『五線譜に描いた夢 日本近代音楽の150年』が、10月11日から東京・初台の東京オペラシティアートギャラリーで開催される。
同展では、幕末から明治に日本人が初めて西洋音楽に触れて以来、現代までの文化史を軸に、日本人による西洋音楽の受容や、どのようにして自分たちの音楽を作り上げてきたかを紹介。明治学院大学図書館付属日本近代音楽館所蔵の資料を中心に日本各地から選ばれた楽譜や楽器、書簡、公演プログラム、レコード、絵画など約300点の資料を展示する。
また、会期中にはアートギャラリーおよび近江楽堂でミニコンサートを開催。唱歌や戦時歌謡、現代音楽などが全8回にわたって時代ごとに演奏される。参加方法などの詳細は同展のオフィシャルサイトで確認しよう。
イベント情報
『五線譜に描いた夢 日本近代音楽の150年』
2013年10月11日(金)~12月23日(月・祝)
会場:東京都 初台 東京オペラシティアートギャラリー
時間:11:00~19:00、金・土曜11:00~20:00(いずれも入場は閉館30分前まで)
休館日:月曜(祝日の場合は翌火曜)
料金:一般1,000円 大学・高校生800円 中・小学生600円
『ミニコンサート』
『第1回 幕末・明治の器楽曲』
2013年11月2日(土)13:00~、15:00~
会場:東京都 初台 東京オペラシティアートギャラリー
演奏楽曲:
滝廉太郎“憾”“メヌエット”
幸田延“ヴァイオリンソナタ 変ホ長調”
ほか
『第2回 明治のうた』
2013年11月9日(土)13:00~、15:00~
会場:東京都 初台 東京オペラシティアートギャラリー
演奏楽曲:
滝廉太郎“荒城の月”
岡野貞一“故郷”
ほか
『第3回 西洋の音・日本の響き』
2013年11月16日(土)13:00~、15:00~
会場:東京都 初台 東京オペラシティアートギャラリー
演奏楽曲:
萩原朔太郎“機織る乙女”
宮城道雄“春の海”
ほか
『第4回 大正ロマンのうた』
2013年11月23日(土・祝)13:00~、15:00~
会場:東京都 初台 東京オペラシティアートギャラリー
演奏楽曲:
スッペ『ボッカチオ』から“ベアトリ姉ちゃん”
山田耕筰“からたちの花”
ほか
『第5回 しのびよる軍靴の音』
2013年11月28日(木)14:00~
会場:東京都 初台 東京オペラシティビル3F 近江楽堂
演奏楽曲:
橋本國彦“斑猫”
松平頼則“フリュートとピアノのソナチネ”
ほか
定員:100名(要整理券)
『第6回 昭和の戦時歌謡』
2013年12月7日(土)13:00~、15:00~
会場:東京都 初台 東京オペラシティアートギャラリー
演奏楽曲:
古賀政男“丘を越えて”
林伊佐緒“出征兵士をおくる歌”
ほか
『第7回 新時代のメロディ』
2013年12月14日(土)13:00~、15:00~
会場:東京都 初台 東京オペラシティアートギャラリー
演奏楽曲:
團伊玖磨“花の街”
武満徹“翼”
ほか
『第8回 戦後の器楽曲』
2013年12月20日(金)14:00~
会場:東京都 初台 東京オペラシティビル3F 近江楽堂
演奏楽曲:
黛敏郎“BUNRAKU”
三善晃“弦楽四重奏曲第3番『黒の星座』”
ほか
定員:100名(要整理券)
料金:各公演 無料(当日の展覧会入場券が必要)
(画像上から:戸田邦雄 12音技法研究試作楽譜(手製五線紙)1948頃 日本近代音楽館蔵、『山田耕作童謡百曲集』第1集、2集より 1927 日本近代音楽館蔵、中山晋平「ゴンドラの唄」(セノオ・新小唄3)1916(6版 1918) 日本近代音楽館蔵、純正調オルガン 1936 国立音楽大学楽器学資料館蔵、LP「オーケストラル・スペース」ジャケット1966 日本近代音楽館蔵)