写真家・植田正治とジャック=アンリ・ラルティーグの展覧会『植田正治とジャック・アンリ・ラルティーグ ―写真であそぶ―』が、11月23日から東京・恵比寿の東京都写真美術館で開催される。
今年で生誕100周年を迎えた植田は、故郷の鳥取・境港を拠点にした作品を発表し続けた写真家。鳥取砂丘を舞台に家族らをモデルにした演出写真などで知られ、ユニークで洗練された造形表現は「植田調」とも呼ばれた。
1894年にフランス・パリで生まれたラルティーグは、画家として活動する傍ら、趣味として家族や友人たちとの日常生活やスポーツのスナップショットを撮影。1963年にニューヨーク近代美術館で開催された個展をきっかけに写真家として世界的に評価された。生前の植田はラルティーグについて「写真に関する自分の『至高の師匠』はジャック・アンリ・ラルティーグである」と語っている。
同展では、生涯を通じてアマチュア精神を貫き、写真撮影を楽しんだ両者の作品を紹介。それぞれ88点ずつ、計176点の作品から、日本とフランスという文化の違いを超えて、「人間にとって写真とはいったい何か」を問いかける展示になるという。
なお、植田の創作の秘密に迫る写真展『生誕100年!植田正治のつくりかた』が、2014年1月5日まで東京・丸の内の東京ステーションギャラリーで開催中だ。
イベント情報
『植田正治とジャック・アンリ・ラルティーグ ―写真であそぶ―』
2013年11月23日(土・祝)~2014年1月26日(日)
会場:東京都 恵比寿 東京都写真美術館 3階展示室
休館日:月曜、12月29日~2014年1月1日(月曜が祝日の場合は翌火曜休館)
料金:一般700円 学生600円 中高生・65歳以上500円
ゲストと担当学芸員よる対談
2013年11月23日(土・祝)15:00~17:00
会場:東京都 恵比寿 東京都写真美術館1階アトリエ
出演:
マルティーヌ・ダスティエ(ジャック・アンリ・ラルティーグ財団、本展共同企画者)
金子隆一(東京都写真美術館専門調査員、本展企画担当)
司会:鈴木佳子(東京都写真美術館学芸員、本展企画担当)
定員:70名
※展覧会チケットの半券をお持ちの方は、どなたでもご参加いただけます
※当日10:00より東京都写真美術館1階受付にて整理券を配布(番号順入場、自由席)
担当学芸員によるフロアレクチャー
2013年12月6日(金)、12月20日(金)、2014年1月3日(金)、1月17日(金)16:00~(1月3日(金) は11:15~、16:00~)
会場:東京都 恵比寿 東京都写真美術館
(画像上:植田正治 パパとママとコドモたち(?) 1949年、画像下:ジャック・アンリ・ラルティーグ『ビビとマミー、オンフルール 1922年6月 Photographie J H Lartigue(c)Ministère de la Culture - France / AAJHL)