映像芸術の祭典『第6回恵比寿映像祭』、D・ホックニー日本初公開作品も

映像芸術の祭典『第6回恵比寿映像祭 トゥルー・カラーズ』が、2月7日から東京・恵比寿の東京都写真美術館、恵比寿ガーデンプレイスセンター広場、ザ・ガーデンルームほかで開催される。

2009年から行われている同イベントは、展示や上映をはじめ、ライブイベント、講演、トークセッションなどを複合的に展開。今回は「トゥルー・カラーズ」をテーマに掲げ、映像が映し出す現代社会の多様性や、グローバリゼーションの波に呑み込まれることなく守られてきたものを再考すると共に、映像の可能性についても考察していく。

展示セクションでは、デイヴィッド・ホックニーの映像作品『ジャグラーズ、2012年6月24日』が日本で初公開されるほか、藤幡正樹の初期作品の展示、そのほか、ウェブイメージやピクセルアートなど世界各地のアーティストによる様々な映像表現の展示が行われる。上映セクションには、ワン・ビン監督が中国雲南省の精神病院に収容された患者たちの生活を記録したドキュメンタリー『収容病棟』をはじめ、ひめキュンフルーツ缶とゆるキャラ・バリィさんをフィーチャーした真利子哲也監督の新作映画『あすなろ参上!』などがラインナップ。さらに小沢剛とチェン・シャオション、ギムホンソックの3人から構成される「西京人」による仮想の都市国家モデルをもとにした展示やパフォーマンスも公開される。プログラムの詳細は『恵比寿映像祭』のオフィシャルサイトで確認しよう。

イベント情報

『第6回恵比寿映像祭 トゥルー・カラーズ』

2014年2月7日(金)~2月23日(日)
会場:東京都 恵比寿 東京都写真美術館、恵比寿ガーデンプレイスセンター広場、ザ・ガーデンルームほか
時間:10:00~20:00(2月23日のみ18:00まで)
休館日:2月10日(月)、2月17日(月)

展示:
アークティック・パースペクティヴ・イニシアティヴ(マルコ・ペリハン、マシュー・ビーダーマン)
朝海陽子
アンリ・サラ
カミーユ・アンロ
川瀬慈
キムスージャ
西京人(小沢剛、チェン・シャオション、ギムホンソック)
下道基行
シトー・ジェーラチ
シャジア・シカンダー
ジョウシン・アーサー・リュウ
スーザン・ヒラー
田村友一郎
タリン・ギル&ピラー・マタ・デュポン
デイヴィッド・ホックニー
ナルパティ・アワンガ a.k.a. オムレオ
ハッサン・カーン
分藤大翼

上映:
アン・ソンミン
アンリ・サラ
イ・グアンギ
イリス・ザキ
川瀬慈
キム・キラ
グエン・チン・ティ
黒澤明
ケント・マッケンジー
ザット・エッフィング・ショウ
ザ・プロペラ・グループ
ソ・ボギョン
ソン・ドン
タイキ・サクピシット
タッド・エルミターニョ
チュラヤーンノン・シリポン
ツェ・グアンユー
ティト&ティタ
ニティパク・サムセン
ニナ・フィッシャー&マロアン・エル・ザニ
白諦
パク・スンウォン
フォン・サイラス
藤幡正樹
プリラ・タニア
ベン・ルイス
マティアス・ピニェイロ
マ・チュイシャ
真利子哲也
ミハエル・メイヤー
ミャオ・シャオチュン
ヤン・フードン
ヨハネス・シェーベリ
ラヴ・ディアス
ルーシー・デイヴィス
レザ・アフィシナ(a.k.a.アスン)
ローラン・ヴァン・ランカー
ワン・ジェンウェイ
ワン・ビン
ワン・ヤホイ
川瀬慈(ゲストプログラマー)
ソ・ジンソク(ゲストプログラマー)
松井茂(ゲストプログラマー)
森宗厚子(ゲストプログラマー)
料金:無料
※定員制の上映プログラム、イベントなどは有料

オフサイト展示
『西京映像祭』

出展:西京人(小沢剛、チェン・シャオション、ギムホンソック)

ライブイベント
『恵比寿演舞場 ~「踊る」とは何か~』

2014年2月15日(土)OPEN 17:30 / START 18:00
会場:東京都 恵比寿 ザ・ガーデンホール
出演:
川村亘平斎
大石始
AFRA
桜井響
東野祥子
東京鹿踊
ほか
企画監修:清宮陵一
定員:150名
料金:前売2,000円 当日2,500円

シンポジウム
『Yebizo ラウンドテーブル トゥルー・カラーズ ―多様な世界の見つめ方―』

2014年2月9日(日)18:30~20:30
会場:東京都 恵比寿 東京都写真美術館 1階ホール
パネリスト:
毛利嘉孝(社会学者、東京藝術大学准教授)
アークティック・パースペクティヴ・イニシアティヴ(マルコ・ペリハン、マシュー・ビーダーマン)(美術家)
下道基行(美術家)
川瀬慈(映像人類学者、上映プログラマー)
モデレーター:北澤ひろみ(恵比寿映像祭ディレクター)
定員:190名
料金:前売450円 当日600円
※日英同時通訳付

シンポジウム
『電子書籍化の波紋―デジタルコンテンツとしての書籍』

2014年2月22日(土)18:30~20:30
会場:東京都 恵比寿 東京都写真美術館 1階ホール
パネリスト:
エリック・サダン(哲学者、エッセイスト)
エルヴェ・ゲマール(政治家、前フランス経済・財務・産業大臣)
ドミニク・チェン(株式会社ディヴィデュアル共同創業者、NPO法人コモンスフィア理事)
福井健策(弁護士)
角川歴彦(KADOKAWA取締役会長)
定員:190名
料金:前売450円 当日600円
※日仏同時通訳付

レクチャー
『アジアのアートシーンにおける映像表現の現在』

2014年2月11日(火・祝)19:00~20:30
会場:東京都 恵比寿 東京都写真美術館 アトリエ
ゲスト:
ソ・ジンソク(オルタナティヴ・スペース・ループ ディレクター)
服部浩之(青森公立大学 国際芸術センター青森[ACAC]学芸員)
岡村恵子(恵比寿映像祭キュレーター)
※日英逐次通訳付き

レクチャー
『Fシネマ・プロジェクト―フィルムから映像の現在を考える』

2014年2月16日(日)19:00~20:30
会場:東京都 恵比寿 東京都写真美術館 アトリエ
ゲスト:
岩崎ゆう子(コミュニティシネマセンター事務局長)
とちぎあきら(東京国立近代美術館フィルムセンター主任研究員)
樋口泰人(boid主宰)
田坂博子(恵比寿映像祭キュレーター)

ラウンジトーク
2014年2月7日(金)13:00~14:30
会場:東京都 恵比寿 東京都写真美術館 2階ラウンジ
出演:タリン・ギル&ピラー・マタ・デュポン

2014年2月7日(金)16:00~17:30
会場:東京都 恵比寿 東京都写真美術館 2階ラウンジ
出演:ジョウシン・アーサー・リュウ

2014年2月8日(土)13:00~14:30
会場:東京都 恵比寿 東京都写真美術館 2階ラウンジ
出演:田村友一郎

2014年2月8日(土)16:00~17:30
会場:東京都 恵比寿 東京都写真美術館 2階ラウンジ
出演:西京人

2014年2月11日(火・祝)13:00~14:30
会場:東京都 恵比寿 東京都写真美術館 2階ラウンジ
出演:ナルパティ・アワンガ a.k.a. オムレオ

2014年2月16日(日)13:00~14:30
会場:東京都 恵比寿 東京都写真美術館 2階ラウンジ
出演:下道基行

2014年2月18日(火)16:00~17:30
会場:東京都 恵比寿 東京都写真美術館 2階ラウンジ
出演:
真利子哲也
森宗厚子(ゲストプログラマー)

2014年2月19日(水)16:00~17:30
会場:東京都 恵比寿 東京都写真美術館 2階ラウンジ
出演:分藤大翼(映像人類学者)

2014年2月21日(金)13:00~14:30
会場:東京都 恵比寿 東京都写真美術館 2階ラウンジ
出演:朝海陽子

2014年2月21日(金)16:00~17:30
会場:東京都 恵比寿 東京都写真美術館 2階ラウンジ
出演:ニナ・フィッシャー&マロアン・エル・ザニ

『地域連携プログラム:日仏会館90周年記念トーク「グローバリズムにおける写真の可能性」』
2014年2月22日(土)13:00~14:30
会場:東京都 恵比寿 東京都写真美術館 2階ラウンジ
出演:
石内都(写真家)
松平盟子(歌人)

(画像上から:『第6回恵比寿映像祭 トゥルー・カラーズ』ロゴ、デイヴィッド・ホックニー『ジャグラーズ、2012年6月24日』2012 © David Hockney Courtesy of Hockney Pictures and Pace Gallery、カミーユ・アンロ『偉大なる疲労』2013 © ADAGP Camille Henrot Courtesy Silex Films and Kamel mennour, Paris、藤幡正樹『眼のうつわ』 1979 © Masaki FUJIHATA、真利子哲也『あすなろ参上!』2013/82分 © マッドマガジンレコード 徳間ジャパンコミュニケーションズ)

関連リンク

  • HOME
  • Movie,Drama
  • 映像芸術の祭典『第6回恵比寿映像祭』、D・ホックニー日本初公開作品も

Special Feature

Crossing??

CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?

詳しくみる

JOB

これからの企業を彩る9つのバッヂ認証システム

グリーンカンパニー

グリーンカンパニーについて
グリーンカンパニーについて