第39回『木村伊兵衛写真賞』の受賞者が発表された。
昭和を代表する写真家・木村伊兵衛の業績を記念して1975年に創設された同賞は、優れた作品を発表した新人写真家を対象に毎年選出される。これまで、藤原新也、石内都、畠山直哉、都築響一、ホンマタカシ、鈴木理策、蜷川実花、HIROMIX、川内倫子、佐内正史、梅佳代、本城直季、田附勝、長島有里枝、浅田政志といった数多くの著名な写真家が同賞を受賞しており、「写真界の芥川賞」とも称されている。
2013年度の受賞者は森栄喜。東京に生きる少年達を静かに、美しくとらえた2011年発表の『tokyo boy alone』で大きな注目を集めた金沢出身の写真家。受賞作となった『intimacy』は全てスナップショットで構成された、森とその恋人や友人との1年にわたる記録だ。森は現在『Wedding Politics』と題した同性婚をテーマに写真で訴えるプロジェクトを恋人と共に続けている。
なお、授賞式が4月17日に東京・丸の内の東京會舘で行われるほか、受賞作品展が新宿のコニカミノルタプラザ・ギャラリーCにて4月15日から24日まで開催される。また、選考過程などの詳細は3月20日発売の『アサヒカメラ』4月号に掲載される。
※記事掲載時、受賞展の開催日が誤って記載されておりました。訂正してお詫びいたします。
イベント情報
『第39回木村伊兵衛賞写真賞 受賞作品展』
2014年4月15日(火)~4月24日(木)
会場:東京都 新宿 コニカミノルタプラザ ギャラリーC
出展作家:森栄喜
料金:無料
(画像上・中:©Eiki Mori、画像下:森栄喜)