CALFによる新たな国際アニメーションフェスティバル『GEORAMA』のプレイベント『GEORAMA2014』が、4月12日から2週間にわたり東京・吉祥寺のバウスシアターで開催される。
国際的に活躍する短編映画作家の作品を国内外で紹介することを目的として、2010年に若手アニメーション作家と若手評論家によって設立された映像レーベル・CALF。同レーベルが2015年秋からスタートするアニメーションフェスティバル『GEORAMA』では、短編・長編作品のコンペティション上映のほか、様々なイベントが企画されるという。
5月末に閉館するバウスシアターを舞台に開催されるプレイベント『GEORAMA2014』のメインプログラムは「国内未公開長編アニメーションショーケース」。言語学者ノーム・チョムスキーの理論をミシェル・ゴンドリー監督がドローイングアニメーションを交えて描いたドキュメンタリー『背の高い男は幸せ?』や、音楽をFLYING LOTUSが担当し、プロデューサー陣にJay-Zが名を連ねるテレンス・ナンス監督『あまりにも単純化しすぎた彼女の美』、クリス・サリバン監督が15年以上の歳月をかけて完成させた『コンシューミング・スピリッツ』など7作品を紹介する。
また、暗闇の空間に音だけを「上映」する実験的プログラム「暗闇のアニメーション」、短編アニメーションイベント『変態アニメーションナイト』がカナダ制作の前衛的な3D作品とコラボレーションする『特別オールナイト<変態&3D>』といった企画も行われる。
さらに、最終日にはクロージングイベントとして、映像作家ひらのりょうの最新作『パラダイス』の完成記念パーティーが行われる。同イベントでは、ひらのの過去作品の上映に加えて、ミュージシャンによるライブ、ゲストを迎えたトークなど開催される予定。なお、『GEORAMA』のマスコットキャラクター「ギャラクシー・ボーイ」のデザインは、スパイク・ジョーンズ監督最新作『her / 世界でひとつの彼女』のアニメーションパートを担当したデイヴィッド・オライリーが手掛けている。
イベント情報
『GEORAMA2014』
2014年4月12日(土)~4月25日(金)
会場:東京都 吉祥寺 バウスシアター
『国内未公開長編アニメーションショーケース』
上映作品:
『コンシューミング・スピリッツ』(監督:クリス・サリバン)
『チトー・オン・アイス』(監督:マックス・アンダーソン&ヘレナ・アホネン)
『あまりにも単純化しすぎた彼女の美』(監督:テレンス・ナンス プロデューサー:Jay-Z)
『背の高い男は幸せ?』(監督:ミシェル・ゴンドリー 出演:ノーム・チョムスキー)
『マイ・ドッグ・チューリップ』(監督:ポール&サンドラ・フィエリンガー)
『アロイス・ネーベル』(監督:トマシュ・ルナク)
『痛くて惨めだ』(監督:フィル・ムロイ)
『暗闇のアニメーション』
上映作品:
『闇の中の眠り姫』(監督:七里圭)
『おかえりなさい、うた』(構成・演出:生西康典)
『特別オールナイト「変態&3D」』
上映作品:
『タワー・バウアー』(監督:テオドール・ウシェフ)
『ドラックス・フラックス』(監督:テオドール・ウシェフ)
『グロリア・ビクトリア』(監督:テオドール・ウシェフ)
『ホットハウス』プロジェクト傑作選
『オーラ』
『でもミルクは大事だし』
『フライ・ミル』
『MRDRCHAIN』
ほか
クロージングイベント
『ひらのりょう『パラダイス』完成記念パーティー(仮)』
2014年4月25日(金)OPEN 19:45 / START 20:00
上映作品:
『パラダイス』(監督:ひらのりょう)
ほか
(画像上から:『コンシューミング・スピリッツ』(「国内未公開長編アニメーションショーケース」より)© Chris Sullivan、『チトー・オン・アイス』(「国内未公開長編アニメーションショーケース」より)© Nail Films and Max Andersson、『あまりにも単純化しすぎた彼女の美』(「国内未公開長編アニメーションショーケース」より)© Variance Films、『背の高い男は幸せ?』(「国内未公開長編アニメーションショーケース」より)© Partizan、『マイ・ドッグ・チューリップ』(「国内未公開長編アニメーションショーケース」より)© The My Dog Tulip company LLC、『アロイス・ネーベル』(「国内未公開長編アニメーションショーケース」より)© Negativ、『痛くて惨めだ』(「国内未公開長編アニメーションショーケース」より)© Spectre Films)