日本人作家による木版画約220件を展示する『魅惑のニッポン木版画』展が、3月1日から神奈川・横浜美術館で開催される。
江戸時代に浮世絵版画が普及したことから「庶民の芸術」として定着した木版画。時代を追うごとに独自の発達を遂げた日本の木版画は、戦後に国際的にも大きな注目を集め、現代に至るまで数多くのアーティストがその伝統技法を用いて制作を続けている。
横浜美術館の開館25周年を記念して開催される同展では、約1,600点の木版画を持つ横浜美術館の所蔵作品を中心に、現代作家による新作も加えた約220件を「幕末・明治」「大正から昭和」「1950年代以降」「現代」の4章に分けて構成。歌川国芳や竹久夢二といった幕末以降の作家から、棟方志功、吉田亜世美、風間サチコなど近現代作家の作品まで、庶民性と独創性にあふれる各時代の木版表現を堪能することができる。
会期中は、記念講演会やアーティストトークなどの関連イベントが開催される予定。
イベント情報
『開館25周年記念 魅惑のニッポン木版画』
2014年3月1日(土)~5月25日(日)
会場:神奈川県 横浜美術館
時間:10:00~18:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日:木曜
料金:一般1,100円 大学・高校生700円 中学生400円
※小学生以下無料
※毎週土曜日は、高校生以下無料(要生徒手帳、学生証)
※障がい者手帳をお持ちの方と介護の方(1名)は無料
※会期中一部展示替えがあります
※3月29日(土)は観覧料無料
記念講演会
2014年3月29日(土)14:00~15:30(開場は開演30分前)
会場:神奈川県 横浜美術館 レクチャーホール
講師:中林忠良(東京藝術大学名誉教授、銅版画家)
定員:240名(要整理券)
料金:無料
アーティストトーク
2014年3月22日(土)14:00~14:30
会場:神奈川県 横浜美術館 企画展示室
出演:湯浅克俊
料金:無料(要観覧券、申込不要)
アーティストトーク
2014年4月19日(土)14:00~14:30
会場:神奈川県 横浜美術館 企画展示室
出演:吉田亜世美
料金:無料(要観覧券、申込不要)
アーティストトーク
2014年5月10日(土)14:00~14:30
会場:神奈川県 横浜美術館 企画展示室
出演:風間サチコ
料金:無料(要観覧券、申込不要)
アーティストトーク
2014年5月17日(土)14:00~14:30
会場:神奈川県 横浜美術館 企画展示室
出演:桐月沙樹
料金:無料(要観覧券、申込不要)
学芸員によるギャラリートーク
2014年3月28日(金)、4月25日(金)、5月23日(金)15:00~15:30
会場:神奈川県 横浜美術館
料金:無料(要観覧券、申込不要)
『夜の美術館でアートクルーズ』
2014年4月16日(水)19:00~21:00
会場:神奈川県 横浜美術館
対象:18歳以上
定員:30名
料金:3,000円(要事前申込)
子どもの日スペシャル 創作&鑑賞ワークショップ
『木版画を摺ってみよう!』
2014年5月5日(月・祝)10:30~11:15、11:30~12:15、13:30~14:15、14:30~15:15
会場:神奈川県 横浜美術館 グランドギャラリー
対象:子どもと保護者
定員:各回10組(1組3名まで、先着順)
料金:無料
※中学生以上は要観覧券
『展覧会・ココがみどころ!』
会期中毎週日曜11:00~、14:00~
会場:神奈川県 横浜美術館 グランドギャラリー
料金:無料(申込不要)
※いずれも15分程度の開催を予定
(画像上から:棟方志功『華狩頌』 1954年(昭和29) 木版 130×158cm 日本民藝館蔵、風間サチコ『噫!怒涛の閉塞艦』 2012年(平成24) 木版 181×418cm 東京都現代美術館蔵 Courtesy of MUJIN-TO Production、月岡芳年(大蘇)『風俗三十二相 けむさう 享和年間 内室之風俗』 1888年(明治21) 多色木版 37.4×25.2cm 横浜美術館蔵(加藤栄一氏寄贈)、竹久夢二「千代紙」 大正から昭和初期 多色木版 38.6×27.4cm 京都国立近代美術館(川西英コレクション)蔵、斎藤清『凝視』 1962年(昭和37) 多色木版 53.0×38.7cm 横浜美術館蔵(斎藤清氏寄贈))