『I-Play Fes 2014 ~演劇からの復興~ いわき演劇まつり』が、福島・いわきアリオスなど4会場で3月20日から22日にかけて開催される。
原子力災害による帰宅困難区域からの被災者を多く受け入れているいわき市を舞台に、昨年からスタートした『I-Play Fes』。「学ぶ」「育てる」「つながる」をコンセプトに、次世代を担うであろう中学生や高校生にイベントの企画および参加運営を体験する場を設けるほか、作品上演、ワークショップ、講義、シンポジウムを実施することで、演劇がいわきのコミュニティーに何ができるかという可能性を探るために行われている。なお、高校生以下は事前予約で全演目を無料で鑑賞することが出来る。
上演作品は、青年団による平田オリザ作・演出のアンドロイド演劇『さようなら』、平田オリザが宮沢賢治作品を戯曲化した『銀河鉄道の夜』、マームとジプシーによるボクシングをテーマにしたスポーツ演劇『Rと無重力のうねりで』、いわき総合高校演劇部『あひる月13』。また、20分以内の戯曲であることや登場人物が3人以内であることなどの制約を設ける短編演劇コンペティション『劇王っぽいのII』では、昨年のチャンピオン「大信ペリカン」と挑戦者が戦いを繰り広げる予定だ。
さらに、小説家の川上未映子がテキストを手掛けた、マームとジプシーの一人芝居『まえのひ』の上演、□□□の三浦康嗣と村田シゲらを招いたトーク&ライブ『わが星夜話』などの開催を予定。いわき市民と福島県内の他地域交流を演劇通して行うだけでなく、他県から来場する観客にいわきの現在を体感してもらうことを目指す。
イベント情報
『I-Play Fes 2014 ~演劇からの復興~ いわき演劇まつり』
2014年3月20日(木)~3月22日(土)
会場:福島県 いわき芸術文化交流館アリオス、MUSIC & Bar Queen、アートスタジオ もりたか屋、La Stanza(ラ・スタンツァ)
プログラム:
青年団 アンドロイド演劇 『さようなら』(作・演出:平田オリザ アンドロイド開発:石黒浩(大阪大学&ATR石黒浩特別研究室))
青年団『銀河鉄道の夜』(原作:宮沢賢治 作・演出:平田オリザ)
マームとジプシー『Rと無重力のうねりで』(作・演出:藤田貴大)
いわき総合高校演劇部『あひる月13』(原案:いわき総合高校演劇部、脚本・構成・演出:いしいみちこ)
短編演劇コンペティション『劇王っぽいのⅡ』
トーク&ライブ『わが星夜話』(出演:三浦康嗣(□□□)、村田シゲ(□□□)ほか)
マームとジプシー 一人芝居
『まえのひ』他(テキスト:川上未映子、演出:藤田貴大)
※上演日、会場はオフィシャルサイト参照
(画像上から:マームとジプシー『モモノパノラマ』2013年11月 ©橋本倫史、青年団『さようなら』、青年団『銀河鉄道の夜』、いわき総合高校演劇部『あひる月13』 ©大倉英輝)