文芸誌『早稲田文学』7号が、2月19日に刊行された。
約5か月ぶりに刊行された同誌には、現代ロシア文学を代表する異才作家ウラジーミル・ソローキンの特集「ソローキンがやって来た!」を掲載。昨年に本国で刊行された最新長編小説『テルリヤ』の抄訳をはじめ、東京外国語大学で教鞭をとった経験もあるソローキンが約12年ぶりに来日した際に行われた藤野可織、松下隆志との座談会が収録されている。なお、同誌の表紙および巻頭グラビアには、篠山紀信が撮り下ろしたソローキンの写真が掲載されている。さらに、黒田夏子と川上未映子の対談や、マイケル・エメリックのインタビューとエッセイ、松波太郎や雪舟えまの小説作品なども掲載。
なお、同誌は今後、筑摩書房から季刊として発行されることも発表された。編集委員なども迎え、さらに企画や誌面づくりの充実を図るという。また、1889年にイギリスで創刊され、世界各地で発行されている文芸誌『GRANTA』とのコラボレーションによる『GRANTA with 早稲田文学』が、2014年3月に創刊されることもあわせて発表。同誌は年1回、早川書房から発売される。
(画像:『早稲田文学』7号表紙)