北朝鮮の映画界に密着したドキュメンタリー映画『シネマパラダイス★ピョンヤン』が、3月8日から東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムほか全国で順次公開される。
北朝鮮では、国家思想を人民に定着させる重要な啓蒙ツールとしても用いられている映画。故キム・ジョンイルは、日本や中国、韓国などの古い街並みを再現した広大なオープンセットを持つ「朝鮮芸術映画撮影所」をピョンヤンに建てたほど、映画好きだったとのこと。
同作では、ピョンヤン演劇映画大学に通う二人の学生と、映画制作という国家事業にエキストラとして動員された朝鮮人民軍の若者を熱く演出する映画監督の姿を追いながら、ニュースなどの報道とは異なる面から北朝鮮の今を生きる人々の素顔に迫る。
監督は、シンガポールのドキュメンタリー映像作家であるジェイムス・ロンとリン・リー。なお、同作の撮影にあたっては「外出する際は、必ず案内員が同行する」「撮影したものは、その日毎に検閲に出す」という条件が出されたという。
※記事掲載時、記事タイトルに誤りがありました。訂正してお詫びいたします。
作品情報
『シネマパラダイス★ピョンヤン』
2014年3月8日(土)からシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開
監督:ジェイムス・ロン、リン・リー
配給:33BLOCKS
(画像:©Lianain Films)