KAATと地点がドストエフスキーに挑戦、ロシアの大地が劇場空間に出現

KAAT神奈川芸術劇場と劇団「地点」によるドストエフスキーの小説を原作にした舞台劇『悪霊』が、3月10日から神奈川・横浜の同劇場大スタジオで上演される。

演出家の三浦基が代表を務める地点は、これまでも同劇場の『NIPPON文学シリーズ』において、芥川龍之介の小説をコラージュした『Kappa / 或小説』や太宰治の短編小説を舞台化した『トカトントンと』など、小説を原作とした作品を上演してきた。今回挑戦する『悪霊』は、いくつものストーリーが複雑に絡み合った大作。原作で物語の語り手を務める「G」を独自のやり方で登場させるなど、新たなアプローチを加えた作品になっている。

同作には、劇団メンバーのほかにオーディションで選ばれた3人が加わり、計9人の俳優が出演するほか、舞台美術を『フェスティバル/トーキョー12』で話題を集めたエルフリーデ・イェリネク作『光のない。』の美術を手掛けた木津潤平が担当。通常の客席を取り払い、会場全体をユーラシアの大地に見立てた広大な空間を現出させる。衣裳は、フランスやドイツでオペラ作品の衣裳制作を手掛けるベルギー人のコレット・ウシャールが手掛ける。

（画像：KAAT×地点　共同制作作品第4弾『悪霊』チラシビジュアル）

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