野田秀樹作、中屋敷法仁演出の舞台『赤鬼』が、6月4日から東京・青山円形劇場で開催される。
『赤鬼』は、1996年に野田秀樹率いるNODA MAPで初演され、2004年にはタイ版、ロンドン版、日本版の3バージョンで再演。野田は同作で『第4回朝日舞台芸術賞』『第12回読売演劇大賞』演出家賞と作品賞を受賞した。劇団「柿喰う客」主宰の中屋敷法仁が演出を手掛ける今回の公演は、中屋敷が東日本大震災を経験した現代の日本社会に「赤鬼」を投じる必要を感じたことから実現したという。
物語は、ある村で村八分にされている「あの女」が、肌の色も言語も異なり、人を喰うという偽りの噂のため処刑されることになってしまった「赤鬼」と心を通わせ、知的障害の兄・とんびと嘘つきのミズカネと共に、赤鬼を救出しようとする様子を描く。
主人公の「あの女」を演じるのは、今年2月に『ベルリン国際映画祭』で銀獅子賞を受賞した黒木華。赤鬼を小野寺修二、とんびを柄本時生、ミズカネを玉置玲央が演じる。チケットの一般発売は5月上旬からスタートする予定だ。
イベント情報
青山円劇カウンシル ファイナル 『赤鬼』
2014年6月4日(水)~6月15日(日)
会場:東京都 青山円形劇場
作:野田秀樹
演出:中屋敷法仁
出演:
黒木華
柄本時生
玉置玲央
小野寺修二