1950年代に作られた日本のカラー映画の上映イベント『日本の初期カラー映画』が、4月8日から東京・京橋の東京国立近代美術館フィルムセンター2階大ホールで開催される。
カラー映画を制作する試みは映画の草創期から行われており、1930年代以降には海外でカラー映画方式が登場。日本では戦後「コニカラー」「フジカラー」という国産カラー映画方式が開発されたほか、海外の新たな方式も複数到来し、1950年代に現実の色を忠実に再現する「天然色」化が実現した。
同イベントでは、日本映画が本格的に色彩を獲得し始めた1950年代に制作された57本の作品を上映。国内外の多様なカラー方式やカラーフィルムに加え、様々な監督のカラー映画への取り組み、記録映画とアニメーションにおける色彩の探究などを紹介し、映画における色彩の役割を見直すことのできる企画になるという。上映作品は木下恵介監督の『楢山節考』、衣笠貞之助監督『地獄門』、溝口健二監督の『楊貴妃』など。詳細はオフィシャルサイトをチェックしよう。
作品情報
『日本の初期カラー映画』
2014年4月8日(火)~5月25日(日)
会場:東京都 京橋 東京国立近代美術館 フィルムセンター2階大ホール
休館日:月曜
定員:310名(各回入替制)
料金:一般520円 高校・大学生・シニア310円 小・中学生100円
※障がい者(付添者は原則1名まで)、キャンパスメンバーズは無料
(画像上:NFCカレンダー4-5月号表紙、画像中:『カルメン故郷に帰る』(1951年、木下惠介監督)、画像下:『綠はるかに』(1955年、井上梅次監督))