書店員の投票で選出される文学賞『全国書店員が選んだ いちばん!売りたい本 2014年本屋大賞』の受賞作品が発表された。
大賞に輝いたのは、和田竜『村上海賊の娘』。『のぼうの城』などの著書でも知られる和田による同作は、大阪本願寺を攻める織田信長に対抗する海賊衆・村上水軍を巡る人々を描いた作品だ。なお、翻訳小説部門の大賞にはローラン・ビネ著、高橋啓訳の『HHhH プラハ、1942年』が選出された。
今年で11回目を迎えた本屋大賞では、1次投票に全国479書店から605人の投票があり、2次投票では330書店から386人の投票があったとのこと。なお、2次投票ではノミネート作品をすべて読んだ上で、ベスト3を推薦理由と共に投票する方式をとったという。今後は全国の各書店で同賞のフェアが実施される予定だ。
詳細情報
『全国書店員が選んだ いちばん!売りたい本 2014年本屋大賞』選考結果
大賞 和田竜『村上海賊の娘』(新潮社)
2位 木皿泉『昨夜のカレー、明日のパン』(河出書房新社)
3位 辻村深月『島はぼくらと』(講談社)
4位 岩城けい『さようなら、オレンジ』(筑摩書房)
5位 万城目学『とっぴんぱらりの風太郎』(文藝春秋)
6位 長岡弘樹『教場』(小学館)
7位 柚木麻子『ランチのアッコちゃん』(双葉社)
8位 いとうせいこう『想像ラジオ』(河出書房新社)
9位 森見登美彦『聖なる怠け者の冒険』(朝日新聞出版)
10位 中村文則『去年の冬、きみと別れ』(幻冬舎)