小劇団運動第一世代を象徴する「早稲田小劇場」跡地に新劇場が開設

劇場施設「早稲田小劇場どらま館」が、2015年4月に開設されることがわかった。

同劇場は、1966年に開設された小劇場運動第一世代を象徴する東京・早稲田の劇場「早稲田小劇場」の跡地に建設される。演出家の鈴木忠志が主宰した同名の劇団は、劇作家の別役実、俳優の小野碩らを輩出したことでも知られる。早稲田小劇場は「早稲田銅鑼魔館」への改名を経て、1997年に早稲田大学が買い取り早稲田文化芸術プラザ どらま館と名称を改めて運営されていたが、2012年に耐震強度不足などを理由に取り壊された。

早稲田大学によって新たに建設される早稲田小劇場どらま館は、鉄骨3階建ての施設となり、約70席を設ける。おもに学生演劇サークルなどが使用する予定となっており、学外者の使用などについても検討中とのこと。なお、「早稲田小劇場」という名称は鈴木忠志の快諾を得て使用するとのこと。

早稲田大学総長・鎌田薫のコメント

旧『どらま館』は、学生の文化・芸術を支援し、早稲田文化の継承と創造発展に役立てるために開設されて以来、本学の演劇サークルの活動拠点として利用され、早稲田の演劇文化の発信にとってはなくてはならない施設となり、多くの人材を輩出してきました。私自身、学生時代は演劇サークルに所属しており、演劇に対しては特別な思いがあります。『早稲田演劇の灯』をさらに発展させ、多くの演劇人がこの劇場から巣立っていき、日本の小劇場運動の一大拠点になることを期待しています。

(画像:早稲田小劇場どらま館 完成予想図)

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